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femibookさんの本棚 > 親指Pの修業時代 上


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レビュー by femibookさん

 読み終わった  読了日 : 2010年01月08日  1

【watarlooさんからのご紹介 http://twitter.com/watarloo

書評をwatarlooさんのブログから一部引用させていただきました。

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松浦理英子は「親指Pの修業時代」(ある日突然、足の親指がペニスになってしまった主人公の女性の遍歴を描いた作品)について、浅田彰との対談で、ペニスになった親指(排尿もせず、単に勃起し、性感を得るのみで射精もしないという設定)というのはクリトリスのメタファーであるという前提のうえで、
「クリトリスが他者への攻撃性を持たないのと同様に、ペニスも攻撃可能ではあっても、何も攻撃性を帯びた道具として捉える必要はないんじゃないか」
と述べています(「ジェンダーコレクション」より)
 実際、生物学上はペニスってのはクリトリスが変化したものだそうですから、本来は攻撃性のみで捉えるモノではないはずです。

 ペニスに帯びさせられた「攻撃性」「暴力」といった意味をはぎ取っていくという意味での"去勢"なら大賛成ですね。



男性の生殖行動には本質的に「相手が必ずしも望んでいなくても、挿入しようとすればできてしまう」という面があることは否めません。

 それゆえ、日々のパートナーとの性愛においても「ひょっとして、相手はホントは感じてないんじゃないか? 望んでセックスに付き合ってくれているのではないのでは? とすると、自分はある種の"レイプ"にも通じるコトをやってるだけなのか?」という潜在的な不安を抱えてしまうことだっていくらでもできるわけです。

 これを「すべてのインターコースは潜在的にレイプである」という主張に転化するのはある意味極フェミ(曲フェミかも?)的かもしれません。
 が、同様の「潜在的レイプ性」に対して、「オトコってのはそんなもんだから、文句を言うな。オレはどんどん突っ込むだけよ。オンナはありがたく頂戴しろ」とうそぶくのが"チンコ主義者"たちなのでしょう。
 
 しかし、私にとっての(そして少なくない人にとっても)ペニスというのは、性愛の主体として快楽を享受する私の一部であるとともに、同様に相手に享受される客体でもあるわけです。「享受される側でもある」というのがミソね。
 たとえ、男女のインターコースにおける非対称性が「レイプを可能とする性質」を潜在的に持っているといっても、けっしてレイプの道具(=性愛において相手にとっての客体となる可能性を排除した見方ですねjというわけではないのでね。

 それを「去勢しちゃえ」というのは、単なる「突っ込む棒」としてしか認識していない=セックスの主体としてしかペニスおよび自己をF識していない暴力チンコ男の視点と同調している、、とも言えるわけで、そうではなく、ペニスを「豊かな性愛を味わう主体でもあり、味わわれる客体でもある」いとおしいヤツとして大事にしたいですねえ。それは何もペニスに限ったことではないですが。

http://invoice.cocolog-nifty.com/invoiceblog/2005/06/post_0190.html 登録日 : 2010年01月08日 00:03:51


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