「世界で戦える日本」をつくる新発想

著者 :
  • 幻冬舎 (2011年3月21日発売)
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家元制度は輸出できる。美容業界で成功を収めた著者が提案する経済活性化のアイデアはとてもユニークだ。

美容業界でフランチャイズ形式で店舗を拡大する吉原氏は、海外での経験も踏まえ日本のおもてなしと職人的技術力は世界トップレベルであると説く。

近年少子化などにより日本経済の没落が叫ばれて久しいが、海外に目を向ければ中国13億人を始め、毎年人口が増え続ける世界市場が存在する。


今までは車や家電製品のように形ある物が日本の輸出産業を牽引してきたが、新興国の追い上げは厳しい。
しかしクールジャパンに代表されるようにアニメや漫画、日本の食文化や原宿などで生まれるファッションは海外でも評価が高い。

著者はこれからは形ある物だけでなく、おもてなしや職人の技術力、文化的なコンテンツなどをブランド化し海外展開するべきだと提案する。

誰でも作れるものはやがて海外で安売り競争に巻き込まれるだろう。
これから日本が勝負すべきは、誰もが容易に真似できない美しさやアイデア、感動を与えるサービス、など独創性にあふれ感性に訴えかけた商品となるだろう。

日本は下り坂などではなくまだまだ上がって行ける。そう感じさせる一冊です。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2012年1月20日
読了日 : 2012年1月20日
本棚登録日 : 2012年1月20日

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