他流試合を積極的に試みる異色の労働法学者、大内伸哉教授と、人材マネジメント論専門の守島基博一橋大教授との対談を中心に構成した貴重な一冊。
単純な法規制だけでは割りきれない企業の人事政策を、それぞれのアプローチから複眼的に捉えていこうとする野心策であり、企業人事、労働法にかかわる実務家はもちろん、これから就職を考える人や、会社の中で悩んでいる若手社員にもお勧めしたい。
イオンやベネッセ、小松製作所、といった大手企業の人事担当者の生の声も貴重。
ただ、大内教授ご自身の柔軟さゆえ、一般的な「労働法」サイドからのアプローチが分かりにくくなっているのと、最後、きれいにまとめられすぎている点には要注意だと思う。
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カテゴリ:
法務実務
- 感想投稿日 : 2014年1月5日
- 読了日 : 2014年1月5日
- 本棚登録日 : 2013年11月6日
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