著者 :
  • 講談社 (1996年12月1日発売)
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本棚登録 : 64
感想 : 10
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<font color="#666666"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062084384/yorimichikan-22" target="_blank"><img src="http://images.amazon.com/images/P/4062084384.09._SCMZZZZZZZ_.jpg" class="booklog-imgsrc" style="border:0px; width:100px"></a>
<br clear="left">
<blockquote><p><strong>ほんの一歩、踏み出せば、疑われずに済んだのに・・・・・。
高校3年生の麻里子の揺れ動く心に宿る大きな不安。
新直木賞作家による書下ろし長編サスペンス。

西麻里子は聴覚障害のある高校三年生。
両親はすでにないが、結婚間近の姉、脱サラの兄、兄の親友の新聞記者・有作らに囲まれ、暮らしている。
ある日、レストランで毒入りジュース事件が発生。容疑者の一人に、麻里子と同じ障害を持つ直久という少年がいるらしい。</strong>  ――帯より</p></blockquote>
『鍵』の一年後の物語である。
兄・俊太郎とも普通に接し、兄の友人・有作は麻里子のなかでますますその存在を大きくしているそんな折、レストランで起こった同窓会毒入りジュース事件の容疑者と疑われたのは同じ高校三年の聴覚障害を持つ少年だった。
みんなから置いてきぼりにされているような疎外感を強くしていた麻里子は、その少年がちゃんとゆっくり話を聞いてもらえているのかどうかが気になり、有作に頼んで彼に会わせてもらったのだったが。

歌野晶午さんを想わせるような思い込みの怖さを巧みに突いた展開は、あとで思い返せばすとんと腑に落ちるばかりである。
心の窓を開けて、困難を次々に乗り越えて大人になってゆく麻里子の姿をもっと見たい。
1996年にこの作品は書かれているので、もうとっくに続編が出ているのだろうか。</font>

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: な行の作家
感想投稿日 : 2006年3月30日
読了日 : 2006年3月30日
本棚登録日 : 2006年3月30日

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