キャベツとは勝部拓人のことである。
カツベ→キャツベ→キャベツとなった。
少し長めの出張から帰ってみると 住んでいたアパートが原因不明の爆発事故によって跡形もなくなっていた、というところから物語は始まる。
時間も空間も自由にふわふわと行ったり来たりする。だまし絵のように ここがどこに繋がっているのか どこまで行くとそこに出るのかが判然としない。判然としないながらもどこまでも滑らかにストーリーは流れる。大事なことを見過ごしてしまいそうなほどに。
とても自然で幸福で悲しく切ない物語である。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
あ行の作家
- 感想投稿日 : 2004年11月27日
- 読了日 : 2004年11月27日
- 本棚登録日 : 2004年11月27日
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