キャベツの新生活

著者 :
  • 講談社 (2002年9月1日発売)
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本棚登録 : 89
感想 : 20
3

キャベツとは勝部拓人のことである。
カツベ→キャツベ→キャベツとなった。

少し長めの出張から帰ってみると 住んでいたアパートが原因不明の爆発事故によって跡形もなくなっていた、というところから物語は始まる。

時間も空間も自由にふわふわと行ったり来たりする。だまし絵のように ここがどこに繋がっているのか どこまで行くとそこに出るのかが判然としない。判然としないながらもどこまでも滑らかにストーリーは流れる。大事なことを見過ごしてしまいそうなほどに。

とても自然で幸福で悲しく切ない物語である。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: あ行の作家
感想投稿日 : 2004年11月27日
読了日 : 2004年11月27日
本棚登録日 : 2004年11月27日

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