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あの日、君との出会いで、僕の人生は少しだけ変わった。不思議な聡明さで、教室に流れるいじめの空気を変えた君。風変わりな振る舞いで、僕のコンプレックスをほんの少し溶かしてくれた君。誰よりもがむしゃらに、夢を追いかけていた君―。人気作家8人がこの一冊のために描いた、不器用で、ナイーブで、ひたむきな「少年たち」の物語。胸をわしづかみにする青春が、ぎゅっと詰まっています。
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「逆ソクラテス」伊坂幸太郎 「骨」井上荒野 「夏のアルバム」奥田英朗 「四本のラケット」佐川光晴 「さよなら、ミネオ」中村航 「ちょうどいい木切れ」西加奈子 「すーぱー・すたじあむ」柳広司 「マニアの受難」山本幸久
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少年というのは、いい題材になるものだ、というのが第一印象である。大人になりきっていない男の子というものは、自分はとげとげなのに傷つきやすくて、そのくせ妙に無防備だったりする。自分のことが好きなのか嫌いなのかさっぱりわからないし、おそらくそのときどきでころころ変化するのだろう。そんなさまざまな――だが根底は同じのような気もする――男の子たちの物語集である。愛すべき一冊。
読書状況:読み終わった
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共著・その他
- 感想投稿日 : 2013年3月27日
- 読了日 : 2013年3月27日
- 本棚登録日 : 2013年3月27日
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