フランキンの本棚»
好きな本は、時間が経ってから再び繰り返して読みたくなる…そんな本たちや映画を並べるのも好きなんですよ。
レビュー by フランキンさん
ある日突然に耳なれないサイレンが鳴り始め、
いつもと少しも変わらない風景なのに、
風を逃れて逃げなければならない…
いったいどうして?
いったい何から逃げているの?
わけの解らない恐慌…
この作品の中で登場人物たちを翻弄し、
彼らの出逢いと人生を狂わせていく原発の事故。
しかしその原因は敢えて描かれることはない…
ただ「ここ」に近い「どこか」で、何かが起きた…
みえない雲…
死をもたらす危険が迫っているのにそれが見えない。
本当に何かが起きたら、きっとあんな感じなんだろう。
何もわからないままに、ひたすら逃げ、
耐えなければならないハンナとエルマーのふたり…
何も見えない…
どうしてこんなことになってしまったのか?
どうしてもわからない…
彼らの陥いる混沌が示すのは、
「安全」という言葉に飾られた、
本当は「今そこにある危機」なのかもしれない。
レビュー登録日 : 2007年07月18日
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