アメリカの真の支配者 コーク一族

  • 講談社 (2015年12月8日発売)
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本棚登録 : 18
感想 : 1

トランプ陣営の大資金源とも言われていた、知られざる大富豪一族の話の翻訳。
コーク一族に関して、日本語で読めるマトモな唯一の本なのではないかと思います。

身のこなしが、米国の成金のステレオタイプと全く違う一族。歴史は浅い米国だけれど、欧州の貴族階級のように表に出ずプライベートはガッチリ守る。しかし、主要産業のメイン企業の様式を押さえて支配しているという部分が余計に謎を呼ぶ感じがします。

リバタリアン党を結成して、じりじりと政治の世界にも進出している部分が、
日本会議の戦略に読み替えると、何となく被るような感じがしました。
また、会社を巻き込んでの家族紛争は、そこら辺のTVドラマよりも全然面白い。リアル・ダイナスティの世界でした。

お金がある不幸を体現したような一族。お金で買えない物って、やはり結構沢山有るしまた、コーク兄弟達の散財の方法をみていると、お金の使い方に品性が良く出るという事が、よく分かる本でした。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2016年12月27日
読了日 : 2016年12月17日
本棚登録日 : 2016年11月9日

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