太陽のパスタ、豆のスープ

著者 :
  • 集英社 (2010年1月26日発売)
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主人公は28歳のあすわ。2年間交際した彼と結婚間近だったが、本当に間近で(式場の予約もしてたのに)婚約破棄されてしまう。失意の彼女のもとに訪れたのは叔母のロッカさん。

「やりたいことや、楽しそうなこと、ほしいもの、全部書き出してごらん」

ロッカさんがあすわに命じたのは「ドリフターズ・リスト」を書く、ということだった。ロッカさんの指示通りリストに書きだしたものを実行していくあすわ。その過程で破局する前には気づかなかったこと、考えなかったことに気づいたり、考えたりするようになり、彼女が再生していく様を読者は見守ることができる。

なんだかコメディタッチな文章で(それはおそらくロッカさんという人物のキャラが活きているからだと思うが)、ニマニマしながら読んでしまう箇所が多かった。また、タイトル『太陽のパスタ、豆のスープ』とあるように、本作にはごはんを作るシーン、ごはんを食べるシーンが多いと僕は思うのだが、読んでいるとなんか無性にごはん(白米ということではない)が食べたくなった。「ごはんに関係する本ありませんか?」という問い合わせを受けたら一番に薦めたくなる作品だ。落ち込んでいる人が読むと元気が出ると思う。だってこの作品、ごはんのようにあったかいから・・・。(どやあ

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2012年10月19日
読了日 : 2012年10月17日
本棚登録日 : 2012年10月17日

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