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フルーツ羽二重餅さんのレビュー


フルーツ羽二重餅さんのレビュー

花の躁鬱 (1973年)

清岡 卓行
清岡卓行的小説。すなわち、長大な散文詩との違いが見極められない。 意識の織目をゆっくりと観察してゆく。
先鋭をこころざした貪欲な青年詩人が、巧妙な技術を獲得し、時間への不可避な後悔を経験して、「硬質の抒情」詩人へと変容して行く様があらわれている。

明るい部屋―写真についての覚書

ロラン バルト Roland Barthes 花輪 光
写真にまつわる随想。 「それは=かつて=あった」物の写実としての写真を論じるバルトは、ここでは批評の姿勢をとらない。彼は一人の抒情の人として危うく懐古へと傾こうとする。そこにはこの昔の思想家のたど... 続きを読む »
体験選択という概念を提唱している本。 さまざまな社会学者の説を引用して裏書きしていた。
親しみやすくて愉快な丸谷才一的長編小説
できる人の文章を読むのは本当に気分が良いです。矢野さんのことです。 他の本も読んでみます。
読み方にバリエーションが大きいと思います。読み手の受け取り方を、とても上手に予測できているので、読んでいて気分が良い。 いわゆるポストモダンの言説なんでしょうが、信頼のおける文体と内容を持ったいい本だと思います。 箴言のような警句のようなものが割と頻発するのも良いです。死んだ者から生きたものは離れているが、その距離は想像よりずっと短い、とか。 けっこう好きです。
初めの方は面白かった。 読んでから少し日がたっているのでよくは覚えていませんが、たしかことばとしての青年の歴史をざっと見たあと、近代の青年小説を日本のものを中心に観察するという筋立てだったような。

鉄道員 デジタル・リマスター版 [DVD]

ピエトロ・ジェルミ ピエトロ・ジェルミ シルヴァ・コシナ エドアルド・ネヴォラ ルイザ・デラ・ノーチェ
家庭の不幸を写実した映画。 ひとつの家庭は、そのままひとつの不幸を意味するという当然のことを再確認させる映画です。 ある労働者の一家があり、父・母・姉・兄・主人公の少年という構成になっています。鉄... 続きを読む »

朗読者 (新潮文庫)

ベルンハルト シュリンク Bernhard Schlink 松永 美穂
しっかりとした「ドイツの小説」を読んだ、という気がします。 ひとりの男が過去から現在へ流れてきた自分の「跡」を見つめるときに、ある地点で交差した別の軌道が見出されます。必然的に歴史の大きくて速い流... 続きを読む »
老境にはいろうとする年齢にある大学教授が、その生涯において何度目かの、そしてたぶん最後の惑いを経験するという話。 と書くと、自然主義的な無残な話かと思うかもしれませんが、そうではなく、そこには現代... 続きを読む »

エピクロスの園 (岩波文庫)

アナトール フランス 大塚 幸男
心臓がドキドキする系の絶品。読んでいて実際に激しい動悸がおさまらなくなるときがありました。 鋭い人間一般への洞察を、あくまでも現実に繋がった形であらわした随想集です。あくまでも、何がなんでも人間に... 続きを読む »
つまらない、下品な文章が載っている、どうだっていい本。  はじめの数ページを読んで、これ以降読んでも不快な気分が大きくなるだけだ、と判断し、放棄しました。
一級品です。超面白かった。 林達夫がいろいろな時代に、いろいろな場所でのこした芸術論をあつめたもの。 22歳の一高時代に書いたものもあれば、評論家として名をなした壮年のものもあります。そのせいで、... 続きを読む »

ひまわり HDニューマスター版 [DVD]

ヴィットリオ・デ・シーカ ソフィア・ローレン マルチェロ・マストロヤンニ リュドミラ・サベリーエワ
あ、「○○監督の生涯最高傑作」というやつだ、とかんじました。あまり悪い意味でなく。少し悪い意味で。 まず、戦争にまつわった話なので、スケールが大きくなります。 この監督の監督したものを全部観たわけじ... 続きを読む »

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