てっきり、陸軍中野学校で行われていた教育についてドーンと書かれた書だと思っていたら、実はそれに関する描写はほんの僅かで、ほとんどは20世紀前半の日本軍における謀略や諜報活動にまつわるエピソードの記述だということが分かり、ちょっと拍子抜けした。
本筋とは離れた余談ながら、徳川幕政と武士道に関する著者の考察は面白いと思ったし、また柳広司氏の「ジョーカー・ゲーム」シリーズが忠実に陸軍中野学校をモデルにしていることや、小野田寛郎氏が中野学校出身だったということを初めて知り、非常に興味深かった。
読書状況:読み終わった
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文庫
- 感想投稿日 : 2017年3月9日
- 読了日 : 2017年3月9日
- 本棚登録日 : 2017年3月9日
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