自責社員と他責社員 (経営者新書 31)

著者 :
  • 幻冬舎 (2012年9月11日発売)
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4

人は、何か問題が起こると、
問題の原因を自分の外側に求めて、
その解決を他人に期待しやすいものです。

他人のしたことだからしょうがない
という無関心やあきらめの気持ちを持ちます。

これが他責思考です。

自責思考は、自分にも責任の一端があるのではないか
と考え直すための仕組みです。

そして、会社は一人ひとりの
やる気しだいで大きく変わります。


本日ご紹介する本は、

自責思考を会社全体に根付かせる
方法を論じた1冊。


ポイントは
「チーム思考」

スポーツの団体競技では、
負けたのは1人だけの責任である
ということはまずありません。

大きな視点で考えると
負けた責任の少しは全員の個々のメンバーにも
あるはずです。

会社でも、すべての社員が自責の思考をもっていれば、
会社に起きる問題の責任は全社員にあります。


「行動は成果につながるのか」

言われた仕事をやるのは当然ですが、
その仕事は本当に成果につながる行動なのか
を考えることは重要です。

行動に移す前に、仕事の目的を
よく確認してみましょう。

わからなければ、仕事を依頼した人に聞くのが一番です。

当たり前なことのようですが、
なかなかできていないことも多いです。


「問題」

問題というのは目標と現状との
ギャップのことです。

目標やあるべき姿が明確でないと、
問題にはなりません。

まず、あるべき姿がほんとうに明確に
思い描けているか確認した上で、
日々、あるべき姿と現状を
認識しながら仕事を進めることが重要です。


ぜひ、読んでみてください。



◆本から得た気づき◆
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会社の業績は、社員のやる気次第で大きくかわる
多くの人がする過ち=問題発生の原因を自分の外側に求めて、解決を他人に期待すること
「どうするのか」、や「何をするのか」 ではなく、「何のためにするのか」から決めるようにする
管理者がプレーヤーになっている場合は、問題のへ原因追及や解決といった行動に至ることはない
すべての社員が自責の思考をもっていれば、会社に起きる問題の責任は、全社員にある
会社の中の自分の役割を認識し、その役割にあった目標を持ち、その課題を認識している人はごくわずか
指標を数字に換算することで、何をどのように行動すれば良いかも、具体的な数値となって見えてくる
会社に自力で問題解決をして業務を改善していく力を組み込むことを最終的な目標としている
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◆目次◆
第1章 「他責」の思考を招く5大要因とは?
第2章 自分の会社の現実をえぐる
第3章 あなたの自己変革が会社を成長させる
第4章 会社成長ソフトをインストール
巻末資料 APIコンサルタンツのプロジェクト事例
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◆マインドマップ◆
http://image02.wiki.livedoor.jp/f/2/fujiit0202/18da9d261d194077.png
 

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 経営
感想投稿日 : 2013年5月22日
読了日 : 2013年5月22日
本棚登録日 : 2013年5月22日

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