走ることについて語るときに僕の語ること

著者 :
  • 文藝春秋 (2007年10月12日発売)
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創作者にとって、そのモチベーションは自らの中に確実に存在するべきものであって、外部に形や基準を求めるべきものではない。
僕は日々走りながら、あるいはレースを積み重ねながら、達成基準のバーを少しずつ高く上げ、それをクリアすることによって自分を高めていった。
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本書のタイトルは「走ることについて語るときに・・」となっているが、「小説を書くことについて語るときに・・」という側面も持っている、と僕は思います。
村上氏にとって、書くことと走ることは、多くの共通点があるからです。

「あなたはどういう人生を歩んでいきたいですか?」
と聞かれたら、僕は「村上春樹のように生きていきたい」と答えると思います。
うまく言葉ではいえないけれど、彼の生き方、考え方はすごくすんなりと僕の心の中に入り込んでくるのです。
その理由を明確に出来るまでには、もう少し時間がかかるかもしれないけれど、決して焦らず、でも立ち止まらないように毎日少しでも歩きながら、彼のような人生を目指して生きていきたいです。

特に印象の残った言葉達を以下に引用します。
「継続が一番大切だ。一度継続の習慣が身につくまでは、継続についてどんなに気を使っても気を使いすぎることはない。」
「僕は空白を獲得するために走っている。」
「走り続けるための理由はほんの少ししかないけれど、走るのをやめるための理由なら大型トラック一杯分はある。」

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 教養
感想投稿日 : 2009年11月8日
読了日 : 2009年11月1日
本棚登録日 : 2009年11月1日

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