おそるべし韓国企業 日本がサムスンに勝てない理由 (扶桑社新書)

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  • 扶桑社 (2010年12月1日発売)
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韓国企業(サムスン、LG、ヒュンダイ)の強さの秘訣として、①オーナーによるスピード経営、②役員含む社員の猛烈さ、③政府の大企業への多大な援助、が挙げられています。

①はオーナーの鶴の一声で大規模増資、役員人事といった会社の根幹に関わる意思決定が行われるため、日本の会社にはできないスピード経営ができるとのこと。
ただそれが成り立つのは創業者に直接経営について叩きこまれた2代目までであり、3代目以降の一流大卒、ビジネスの経験無しという人間がトップについてオーナー経営が出来るかどうか不明という。
世襲が上手くいくかどうかが韓国企業の試金石になる。

②については何度か聞いたことあるので省略。

③についてはいくら不正な資金をオーナー、役員が受け取っていて法の裁きを受けたとしても数年で免除され、再度経営の場に戻ってくる例が挙げられている。ほかの国ではなかなか考えられない。
あと大企業ばかりが大きく優遇されており中小企業はかなり苦しく、日本以上に格差が激しい。この格差に対して今後政府がどう対処していくかが見所になる。

①②については何となく雑誌などで聞いていたが、③についてはあまり聞いたことがなかったので少々新鮮でした。
2008年頃?にかなりウォン安になっていて、何かと政治批判が起きていた気がするが、これもサムスン、LGなどの売上を伸ばす為だそうです。大企業優遇を国策として考えている一面が垣間見えるように思えました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ビジネス
感想投稿日 : 2012年1月2日
読了日 : 2012年1月1日
本棚登録日 : 2012年1月7日

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