本を書く人読まぬ人とかくこの世はままならぬ

著者 :
  • 日本文芸社 (1989年11月1日発売)
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本棚登録 : 35
感想 : 5

冒頭の「売れようと売れまいと大きなお世話だ」が、今から約30年前の衆参同日選の圧勝を背景にして書かれているのだが、これが現在の状況ともいくらか重なってきていて実に刺激的。当時の文芸界や映画についての批判なども毒っ気たっぷりに書かれているように思うが、刊行当時は当然これが普通だったのだろう。でもその批判にはネガティヴさはないし、嫌っていることにしてもちゃんと建設的な思いも裏には感じられる。あまり絶望していなかったんだろうと思う。だからこそ今読んでよかったのかも。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 日々の本とかマンガとか
感想投稿日 : 2017年10月22日
読了日 : 2017年10月22日
本棚登録日 : 2017年10月22日

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