会社無断欠勤記念。
携帯を充電しなきゃいけなくて車に乗り込む必要があった、ついでに行ったツタヤで買ってきた映画
テルマ&ルイーズ
ウェイトレスとして街で働くルイーズと、
専業主婦でアホで暴力的な旦那を持つテルマ。
何泊かの軽い旅行に出かけたはずなのに、
途中立ち寄ったパブ?でテルマが犯されかける。
銃を持ったルイーズが熱くなって発砲、殺してしまう。
先に犯そうとしたのはハーラン。
男の方だから本当は正当防衛で刑も軽いもので済むはずなんだけど
「誰がそんな話信じてくれるの?」ということで逃亡。
性暴力被害っていうのがある程度認められてきてる今だからこそ、まあまあルイーズそう熱くなるなよ…なーんて言えるけど
ルイーズは過去にも男に犯された経験があって、おまけに被害者が罰せられるという法律で泣き寝入りしたのだ。
そりゃー熱くなるのもしゃあない。
そこから、二人の逃避行が始まる。
最初のうちは、罪悪感に駆られて泣き出したり取り乱したり二人して喧嘩してみたりと不安定だった2人だけど
だんだんと、法律や、男や 労働や 日常から自由な状態に慣れてきて、目覚めた気分になってくる。
最初は、ちゃんと罪悪感を感じていたのだ。ちゃあんと、常識を持った、ふつうの人間なのだ。
そこから、殺人って脱法ランキング1位のことを、経験して、だんだんと吹っ切れていく2人。
いいかい、女性が、社会をとりまく「女性は二流」という空気を打開するには、それくらいの衝撃がないと。
普通は、日常に取り囲まれて、考える力をなくして、二流でとどまることを受け入れてしまう。
今は、多少女性の閉塞感を表す言葉が出てきたけども、きっと当時は、それも本を読む習慣のない女たちにとっては、どうすればいいのか全くわからない状態だったんじゃないかな。
犯罪という、良くない出来事をきっかけに、
自分の殻を破ることができた(破らざるをえなくなった?)女たち。
確かに、もっとうまい方法はあると思う。
最後だって、あんな終わり方しなくても絶対に良かった。
だけど、本当の自分ってやつに出会えて、日に日に生き生きとしてくるテルマを見てると、
そんな脚本なんかどうでもいいと思えてくる。
- 感想投稿日 : 2014年4月27日
- 読了日 : 2014年4月27日
- 本棚登録日 : 2014年4月27日
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