通常の「標本」よりは生々しく感じないのは、やはり鮮やかな色彩がある故なのか、それとも透明感による「無機質」としての造形美を一種のデザインとして認識してしまうせいなのか。うん、多分どちらも。
しかし、見た目の美しさよりも忘れてならないものは、生物における構造学の神秘! その根幹を知るには進化の経緯や過程が重要だが、そういう理屈や御託を抜きにして眺めてみても、生物に見合った形での「無駄のなさ」は究極の機能美とさえ思えてくる。
生物の身体構造こそ、まさにインナースペースの決定版と思わずにはいられない一品。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
単行本(ソフトカバー)
- 感想投稿日 : 2009年11月2日
- 読了日 : 2009年10月17日
- 本棚登録日 : 2009年10月17日
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