ただただ何も深く考えず、さらっと読み流したい衝動に駆られたので購入。
カップ焼きそばの製造過程以上の意味は文章にない。結論は、いつだって一つだ。だが、話し手が変われば過程は驚くほど千差万別だ。人によって思念が異なるように、それぞれ異なる視点が浮き彫りになる様が面白い。この微妙な齟齬感が、巧く特徴を捉えて仮託(擬態?)している分、余計に漣のような笑気を齎すのかもしれない。
ただし、この本を全力で楽しむためには、登場した文豪達の本来の文体を知り得ていなければならないという大前提かつ必須条件が付随する。知っていれば、より楽しい。そういう内容。
とは言え、そんなに頭を使って(?)真面目に読むのも、本来のネタという趣旨からは外れそうである…。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
単行本(ソフトカバー)
- 感想投稿日 : 2017年6月20日
- 読了日 : 2017年6月20日
- 本棚登録日 : 2017年6月20日
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