それぞれの人物の個性が、第一作『図書館戦争』よりはっきりして、そしてのびのびと動き回っているように感じる。
派閥抗争とか、ラブコメ展開に若干引き気味ではあったけれど、楽しく読める。
(十代、二十代のころなら、ベタなラブコメなんかこっぱずかしくて読めなかっただろうけど…。今は年の功?か、むず痒いながらも、それも楽しめる気がする。)
ただ、そういったライトノベル的なの要素を脇に置いて考えると...。
作中に、あと数年で2020年とあった。
もはや遠い未来ではなく、現実の時間が追いつきつつある。
そして、善意の暴走というか、検閲社会というか、そういった社会の雰囲気は、実際のものになりつつあるような気もする。
来年度からは私も図書館業務に関わることになる。
そういう立場にとっては、重い課題を突き付けられる部分もある。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2017年1月21日
- 読了日 : 2017年1月21日
- 本棚登録日 : 2017年1月21日
みんなの感想をみる