銀行員や信金マンを主人公にした短編集。
―ということに全く気づかず読み始めた。
「かばん屋の相続」というタイトルだけを見て。
で、第一篇「十年目のクリスマス」を読み終わるあたりまで、一体かばん屋の話にどうつながるのか、と思っていた。
まったく、カバーの惹句くらい読めよ、とか、目次くらい見ろよと自分に突っ込む始末。
「芥のごとく」「妻の元カレ」などは、なかなか重い内容。
ロスジェネが主人公の「妻の元カレ」は、就職氷河期に銀行員になれた主人公と、正規採用されず、詐欺に手を染めるものの、妻の愛情を得ている元カレのどっちが「勝ち組」なのか、と問いかける。
二項対立図式がちとうるさい気もするが…。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2016年9月4日
- 読了日 : 2016年9月4日
- 本棚登録日 : 2016年9月4日
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