やみくもに疑うのでもない、「よき懐疑主義」とはどのように可能か、という本だと期待して購入。
読みやすい。
たくさん挙げられている、私たちの非合理的考えを導くバイアスも、「おお、それあるある」といちいち思い当たる。
脳を大事にすること(栄養と運動、休養、刺激)などの大切さが書かれていて、とてもプラクティカルな本なのかな、という感じを受けた。
妄信している人には、「証拠を示せ」の一言でよく、知識も理論武装も必要ないとある。
ところが、その「証拠」が…難しいのよね。
今、私たちにはほとんどのものが「言説」を通して入ってくる。
証拠を示せと言われても、現物をそこに持ってくるというわけにはいかない。
そうすると、そこには解釈も主観も含まれた言説となってしまうわけで、なかなか泥仕合から抜け出せないのではないだろうか?
やはり知識がないと、「有効な疑い」が持てないのではないかという疑問が残った。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2015年3月31日
- 読了日 : 2015年3月31日
- 本棚登録日 : 2015年3月31日
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