世界でいちばん美しい (小学館文庫 ふ 10-10)

著者 :
  • 小学館 (2016年10月6日発売)
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感想 : 8
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帯の「最後の瞬間、彼はピアノを弾いていた。」に引き付けられ手にした本。後ろを見ると、「余力をまったく残さず書きました。これ以上のものは、書けなかったと思います。」という藤谷氏のサイン入りの言葉。
今年、「船に乗れ!」を読んで感動した記憶がよみがえり、もう、買うしかないでしょ!と即購入。
早速読んでみたら、なにこれ~!せった君の友人、作家の島崎哲って、「船に乗れ!」の津島サトルじゃん。おまけにピアノの北島先生まで出てくるし~。もう、「船に乗れ!」の前日譚、後日譚といったところ。
相変わらずサトルは肥大した自意識に悩まされているが、せった君という友達がいたから、音楽の道を外れても、まっとうに生きて来たんだなあ~。

「世界で一番美しい」というタイトルが何を指しているかは、作品を読むと、切なさや哀しみとともに胸にストンと落ちてくる。
ーー美しい人間とは、人を美しくする人間のことだ・・・
この作品を読んで、私も少しは美しい心になれたかな~

最後の数頁でうるうるきていたが、ラスト1行で我慢できなかった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2016年12月4日
読了日 : 2016年12月4日
本棚登録日 : 2016年12月4日

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