3才で命を落とした妹の死を境に人生に前向きになれない芹澤。結婚もせず仕事に打ち込み、大手食品メーカーの役員となっても心に巣くう喪失感はなくならない。
ある出来事をきっかけに職を辞した芹澤が、友の突然の死を契機に自分の人生、自分の生きる場所について考える。
セスナ事故で九死に一生を得た友の「人間は、自分が死ぬのかどうか判断がつかないまま本当に死んじまうんだよ」ということばは響いた。
芹澤と共に私も自分の生き方について、自分のいる場所について自分の答えを見つけるよう課題を与えられたような気がしている。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
本
- 感想投稿日 : 2016年2月25日
- 読了日 : 2016年2月24日
- 本棚登録日 : 2016年2月25日
みんなの感想をみる