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gakumapanの本棚(gakumapan)


矢印

王国

中村 文則

/ 河出書房新社 / 2011年10月14日 発売



大江健三郎賞受賞昨「掏摸 (スリ)」の姉妹編。前作に引き続いて、黒幕「木崎」の独特な世界観がなんとも不気味で、一気に読了した。


2012年05月14日 | コメント(0) | フィクション | 読み終わった (2012年05月14日) |

行動経済学入門

多田 洋介

/ 日本経済新聞社 / 2003年12月11日 発売



 書名は「行動経済学『入門』」であるが、細かな理論の説明はなく、伝統的な(ミクロ)経済学と何が違うかについて、平易に解説されている。しかしながら、学部レベルのミクロ経済学、マクロ経済学、情報の経済学(ゲーム理論)の講義を聞いたこともないような人が、本書をスムーズに読み終えるのは、少し難しいと思う。最低限、日経文庫等に一通り目を通してから読むと、理解が尚深まると思われます。

 伝統的なミクロ経済学は、経済モデルの(数学的)取り扱いやすさを担保するためか、個人・企業の超合理性を前提としているが、必要な情報を得るのには、一定のコストがかかるのは必定であるし、判断する個人・企業の判断プロセスが、必ずしも完全無比というわけでもない。むしろ、現実はこうだ。個人・企業のリスクを回避しようとするあまり、リスクを過大評価するような傾向が、実験的に明らかになっている。ノイズ・トレーダーと称される非合理的な市場参加者がバブルを引き起こすこともある。ある時点において、一定額の貯蓄をするのがファイナンス的に最も合理的であっても、衝動的な買物をしたり、浪費したりするのは、人間の性である。本書の最後では、こうした現実や知見を、従来の経済学に取り組んでいくかが課題であると、締めくくられている。


2012年05月08日 | コメント(0) | 経済学 | 読み終わった (2012年05月08日) |



結局のところ、日本型ポピュリズムは、「効率」「無駄の排除」といったシングルイシューにのみ基づく理念なきものに過ぎず、アメリカで見られるポピュリズムとは一線を画すといった視座は大変参考になりました。


2012年05月05日 | コメント(0) | 政治 | 読み終わった (2012年05月01日) |

大統領オバマは、こうしてつくられた

ジョン・ハイルマン マーク・ハルペリン 日暮 雅通

/ 朝日新聞出版 / 2010年09月07日 発売



アメリカ大統領選は、予備選、党大会、本選挙と、果てしなく続く苛烈な競争である。選挙対策チームの内紛、世論の潮目の変化といった、様々なトラブルに即座、かつ、適確な対応が必要であり、それなくして、大統領選を勝ち抜くことは不可能と思われる。こうして大統領(候補)は、鍛え抜かれていることがよく分かる。


2012年05月05日 | コメント(0) | 政治 | 読み終わった (2012年05月03日) |

ゼミナール国際経済法入門

小室 程夫

/ 日本経済新聞社 / 2003年07月 発売



ネタバレ  700ページと大部ですが、GATT/WTO等の基本的な枠組みについて、分かり易く解説されているだけでなく、加盟国間の紛争事例も数多く収録されていて、非常に理解しやすいのではないかと思います。製造物の原産地1つ決めるだけでも、込み入ったルールが存在するということを知り、不勉強な私にとって、大変参考になりました。


2012年05月02日 | コメント(0) | 法律 | 読み終わった (2012年05月02日) |

ウレロ☆未確認少女 DVD-BOX

劇団ひとり バカリズム 東京03 早見あかり

映画 / 2012年02月29日 発売



ネタバレ  劇団ひとり、バカリズム、東京03らが出演するコメディドラマ。精緻に造りこまれた脚本と、演者のキャラクターやアドリブが妙に調和して、毎回腹をかかえて笑っています。雛壇芸人番組やショートのネタ見せ番組に食傷気味な、お笑い好きの人におススメです。


2012年04月22日 | コメント(0) | バラエティ | 読み終わった (2012年04月22日) |

短くて恐ろしいフィルの時代

ジョージ・ソーンダーズ 岸本 佐知子

/ 角川書店(角川グループパブリッシング) / 2011年12月27日 発売



ネタバレ  登場キャラクターも設定も奇天烈そのものなのですが、ストーリーは、ヒトラーやらルワンダ大虐殺が思わず脳裏に浮かんできてしまうような展開で、頁をめくる手が全く止まりませんでした。100ページ足らずの中編ということもあり、小一時間で読了。


2012年04月17日 | コメント(0) | フィクション | 読み終わった (2012年04月17日) |

007 白紙委任状

ジェフリー・ディーヴァー 池田 真紀子

/ 文藝春秋 / 2011年10月13日 発売



ネタバレ  ほぼ1日で読了。ディーバーによるジェームズ・ボンドのリメイク、かなり楽しめました。

あんまり詳しくは書けませんが、昔の正月映画か何かの「ドラえもん のび太の魔界大冒険」を思わず思い出しました。


2012年04月17日 | コメント(0) | フィクション | 読み終わった (2012年04月16日) |

JR九州新幹線 つばめと共に -全線開通への軌跡- [DVD]

池田綾子

映画 / ポニーキャニオン / 2011年04月20日 発売



残念ながらタイトルと中身の乖離が甚だしい。
整備新幹線計画の苦労、線形が特に悪い南九州の難工事等を取り上げたものと期待したいたのだが、浅いエピソードと車窓風景を延々と見せられるのには、辟易しました。早送りに早送りを重ね、10分強で視聴を終了しました。


2012年04月14日 | コメント(0) | トンデモ本? | 読み終わった (2012年04月14日) |

朽ちていった命―被曝治療83日間の記録 (新潮文庫)

NHK「東海村臨界事故」取材班

/ 新潮社 / 2006年09月 発売



本書は、東海村JOC事故により中性子線被曝患者の闘病と医療処置の記録として極めて貴重。作業効率化の名の下に、現場の安全・健康への配慮を蔑ろにし、作業規程を完全無視することを強要する管理者層に対しては、憤りを感じるとともに、いたたまれない気持ちになる。また、科学技術を掌るのは、人間である以上、これを全面的に信頼するのではなく、不注意や判断ミス等の瑕疵が生じるのは当然のこととした、所要の制度設計等が必要であると、改めて考えさせられた。


2012年04月03日 | コメント(0) | ドキュメント | 読み終わった (2012年04月03日) |

盗聴 二・二六事件

中田 整一

/ 文藝春秋 / 2007年02月 発売



本書は紛れもなく、歴史モノのノンフィクションなのですが、偶然発掘した戒厳司令部の盗聴テープをつてに、事件の背後に潜む謎を解き明かそうとする過程が、よく出来た推理小説を読んでいるが如く、心に躍動感を覚え、楽しめました。


2012年04月03日 | コメント(0) | 歴史 | 読み終わった (2012年04月01日) |

トレイシー 日本兵捕虜秘密尋問所

中田 整一

/ 講談社 / 2010年04月09日 発売



太平洋戦争に際して米国が行った日本の機密に関する情報収集の徹底ぶりを読むにつけ、よくこんな国と戦争なんて出来たものだと思う。また、本書と対照的ともいえる、非合理、泥縄、精神主義がなお跳梁跋扈する日本の政治・行政の状況を見るにつけ、暗澹たる気分にさせられる。


2012年04月03日 | コメント(0) | 歴史 | 読み終わった (2012年04月02日) |

人が壊れてゆく職場 (光文社新書)

笹山尚人

/ 光文社 / 2008年07月17日 発売



賃金不払いや雇い止め等、労働問題に起因する訴訟問題を俯瞰する本。意外と知らないことばかりで、大変参考になりました。


2012年03月25日 | コメント(0) | 法律 | 読み終わった |

山口組三代目 田岡一雄自伝

田岡 一雄

/ 徳間書店 / 2006年10月 発売



とにかく、「山口組」という言葉から抱く印象と、本書の記述内容の乖離ぶりが面白かった。宮崎学「近代ヤクザ肯定論」等の記述と矛盾する箇所もあって、自伝ならではのエピソードの美化があるものと思われます。


2012年03月25日 | コメント(0) | 社会 | 読み終わった (2012年03月22日) |

近代ヤクザ肯定論 山口組の90年 (ちくま文庫)

宮崎 学

/ 筑摩書房 / 2010年10月08日 発売



相当数の文献の読み込み、関係者へのインタビューがなされており、かなり読み応えがあった。ヤクザが戦前戦後の混乱期に果たしてきた一定の社会的役割や、「市民の敵」とまで評されるまでにその機能を変質させた過程は、わが国の経済社会状況と密接に関連し、半ば必然的であるという視座が非常に参考になった。


2012年03月25日 | コメント(0) | 社会 | 読み終わった (2012年03月21日) |


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