母を亡くしたフミは、父の再婚で新しい家族を持った。
二つ上の新しい姉・マキは素っ気ない素振りをくり返すが、長く伸びたポニーテールがはフミにとって憧れ。
姉妹、父母、友だちの中で少しずつ「家族」になっていく……
重松さんの書く小説には、とてつもなく涙腺を刺激する要素が含まれています。
姉妹、親子の間の始まりの物語を7つの短編で繋いでいます。
親子だから、姉妹だから話さずとも分かること、分かってしまうことが「分からない」ことのもどかしさに身もだえしそうにになってしまいます。
読み進めていると、第5章から急に物語の視点が変わります。
その変わり方、"ずるい"です。
予想通りの結末だし、決して一気に関係が縮まるわけではないのですが、この物語を大事にできるのがやっぱりちょっと嬉しいですね。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2012年12月24日
- 読了日 : 2012年12月23日
- 本棚登録日 : 2012年12月24日
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