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garboさんのレビュー
タイトル通り、どこを切っても密室しか出てこない。密室てんこ盛り。密室の大安売り。“三重密室”と大風呂敷を拡げたまではよかったが、そのオチに隠し部屋を持ってこられた日にゃ、怒りを通り越して作者に同情したくなる。こんな吐き気のしそうなトリックから始まる長編を、通常のテンションで読める読者がいるならばお目にかかりたいもんだ。1770枚のページ数は、密室とその考察との繰り返し。状況説明が下手くそで、すでに判明していることを延々と再確認しているだけ。論理を突き詰めているつもりだろうが、最後の部分で、屁理屈でもって読者をねじ伏せようとする姑息さが気に食わない。ラストのサプライズはその典型とも言える。密室に対するこだわりは評価するが、悲しいかな、その意欲に筆が全く追いついていないのだ。いろんな意味を込めて「ご苦労様」と言っておこう。
2007年12月08日 21:14:54
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