インターネット寺院 彼岸寺 の主催である松本圭介氏が語る掃除本。
単純な掃除テクニックについて書かれた本というよりは、僧侶という視点から掃除を題材にして、心を清らかに保つためにはどのような考えのもとに暮らすことが大事なのか?といった内容で構成されている。
掃除ができない人のところまで降りてない内容なので、掃除できない人間がこの本を読んでも掃除ができるようになるどころか、ちょっとしたいらだちを感じるかもしれない。それができれば苦労しないよ、と。
既に掃除が見についている人が読まないと、本書の内容はなかなか理解できなだろう。
以下、メモ。
・「前後際断(ぜんごさいだん)」という禅の言葉
→過去のことを悔やむことなく、未来のことを案ずることなく、一日一日を精一杯、悔いが残らないように全力を尽くす。
→「しなければならない」を明日に持ち越さないルール。
・ものを大事にしない人は人も大事にしない
・一遍上人は遊行の旅に出た際、ものを所有することにとらわれずに「無所有」の暮らしを通して、こころの自由を貫いた。ものを持たない身軽な生活をしていると「良い物」が手元に残ると気づく。
ものを大事にするというこころは、大事にしたいと思えるものに出会わないと育たない。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
暮らし・健康・子育て
- 感想投稿日 : 2012年11月14日
- 読了日 : 2012年11月14日
- 本棚登録日 : 2012年11月10日
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