石持浅見による、テロリズム小説。
どの小説もあまりに雰囲気や骨格が似ていて最近マンネリ気味で、要は期待せず読んだが、インパクトが強くてかなりよかった。
著者には秘密テロ組織を描くシリーズがあるが、テロの規模が大きく、またアクション的にも映える今作は興奮できる。
実行犯-協力者-被害者-制圧部隊と語り手をコロコロ変えていくが、このリズムやバランス、時系列わちょっと前後させる構成が上手くて、引き込まれる。
背景にある動機等の経緯、またリアリティといわれると甘いが、そのあたりに目をつむれば、スリリングなパニックホラーとして完成度は高い。
4
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ミステリー
- 感想投稿日 : 2016年11月27日
- 読了日 : 2016年11月26日
- 本棚登録日 : 2016年11月27日
みんなの感想をみる