収録作:「架空の庭」「ことばの国のアリス」「アリス閑吟抄」「兎とよばれた女」「はるなつあきふゆ」「失われた庭」「ファラダの首ー未刊詩・短編」
小説も詩も、言葉づかいがきれいで素直で、とてもよかった。特に気に入ったのは、初期短編集「架空の庭」詩も、ことば遊びをよくされていて、矢川さんのちゃめっけみたいなものが窺われる。たまにドキッとする単語が出てきたりして、不意打ちをくらったり。
中編「兎とよばれた女」「失われた庭」については、ご自身の私生活を事細かに反映されているようで、読む側からしたら、ここまではっきり書くのか...と正直どうしても思ってしまうが、ただその素直さが、彼女の書く文章全般ににじみ出ているものだと改めて思った。「兎~」のラストには、思わず泣いてしまった。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2014年6月4日
- 読了日 : 2014年6月4日
- 本棚登録日 : 2014年1月27日
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