矢川澄子作品集成 新装版

著者 :
  • 書肆山田 (1999年9月1日発売)
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本棚登録 : 47
感想 : 2
5

収録作:「架空の庭」「ことばの国のアリス」「アリス閑吟抄」「兎とよばれた女」「はるなつあきふゆ」「失われた庭」「ファラダの首ー未刊詩・短編」

小説も詩も、言葉づかいがきれいで素直で、とてもよかった。特に気に入ったのは、初期短編集「架空の庭」詩も、ことば遊びをよくされていて、矢川さんのちゃめっけみたいなものが窺われる。たまにドキッとする単語が出てきたりして、不意打ちをくらったり。

中編「兎とよばれた女」「失われた庭」については、ご自身の私生活を事細かに反映されているようで、読む側からしたら、ここまではっきり書くのか...と正直どうしても思ってしまうが、ただその素直さが、彼女の書く文章全般ににじみ出ているものだと改めて思った。「兎~」のラストには、思わず泣いてしまった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2014年6月4日
読了日 : 2014年6月4日
本棚登録日 : 2014年1月27日

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