この内容量でこの値段は安い。
と読んでいる途中で思った。
宮崎駿が色々なことに不満を抱いて、ムカついていて、イライラしていて、暴言吐いたり、そういうことは今まで製作映像やインタビューなど読んで知っていましたがこの本を読んでもっとその面を知り、自分の勉強不足やミーハーな姿勢など恥じました。
そして、宮崎駿監督が色々なものにネガティブな印象を抱きながらもそこで腐ることなくポジティブに子どもたちに捧げたいという矛盾の中で必死に足掻きながら素晴らしい作品を世の中に送り続けてくれたんだということがわかりました。
また、宮崎駿監督はスタッフに厳しいと製作中の暴言集を読んで思っていましたがそれはよりよい作品を作るために妥協しないだけであって、彼はとてもスタッフ、共に作品を作ってくれる仲間を大切にしているのだということもわかりました。
『もののけ姫』や『千と千尋の神隠し』に関しては、作品に関する発言がとても多くて、特にこの二作品がお気に入りの私は嬉しかったです。
ただ、宮崎駿監督は嫌うかもしれませんがハウルの内容について色々わからないことあったのでハウルの内容に関する発言がなかったのが残念ですが、それは私自身の姿勢が誤っていたと今では思えるので大した不満点ではありません。
宮崎駿監督ご本人はこうしたまとめみたいな本を出すのが翻意ではないと仰ってますがその時々言葉を追えなかった(お気に入り作品公開当時は小学生だったので)身としては後から振り返ることが出来たので嬉しいです。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2012年7月25日
- 読了日 : 2012年7月25日
- 本棚登録日 : 2012年7月25日
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