山梔 (講談社文芸文庫)

著者 :
  • 講談社 (2000年2月10日発売)
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本棚登録 : 176
感想 : 19
4

2012年3月16日読み始め 2012年3月20日読了
作者の自伝的小説です。主人公はわりと裕福な家に生まれ、女学校でも成績のよい少女でしたが、家族や周囲の無理解に苦しむことになります。この主人公、世間知らずのお嬢様とはおもいますが、うーんやっぱり共感しちゃうんですね。この頃の女性は、どんなに才能あっても結婚して家庭に入る意外の選択肢はほぼなかったですし…主人公の痛さはかなり身につまされる思いで読みました。
自伝的といっても半分以上フィクションなんでしょう。少女時代の美しい思い出が文学的に綴られており、楽しい読書になりました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 2012年読んだ本
感想投稿日 : 2012年3月20日
読了日 : 2012年3月20日
本棚登録日 : 2012年2月2日

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