シリーズ1から順番に見ていきこれで最後。この作品だけは初見となる。今さらだけどスターウォーズというのはダースベイダーが主人公の物語だったと思う。アナキンは正義を貫いていく中で心の中に闇が生じそれにつけ入れられて悪に落ちていく。それはケースの大小はあっても誰しも持つリアルな感情なのではないかと思う。
ダースベイダーが亡くなっての新シリーズで今度はハン・ソロの息子がソレをやっている。正直まだやるかと思う。柳の下の二匹目である。宇宙全体を巻き込む戦争でそのメインがそんなご近所さんが交替で主役として登場していいものかどうか。これまたお父さんは高いところから落ちてしまう。
さらにスターキラー基地の爆破もまずはシールドを外し、中に入り込み爆撃するという設定が全く同じ。新シリーズを謳っているがスターウォーズのこれまでのアイデアから出るところがない。これからヒーローとは何かということを描く必要があるのではないかと思うが、結局は水増し作品でしかない。
よかったのはBB-8のキャラ。これだけシンプルな造形で個性が出せるとは。こちらだと早く動けるのもいい。
また、シーズン6の続きで見るとCGなどの作りの素晴らしさは抜群ですね。やはりどうこう言っても今の時代の技術が素晴らしい。
さらに、今回はコミカルアクション系にしているのが正解。《インディ・ジョーンズ》などアメリカ映画の得意技の一つだ。主人公たちはスーパーマンではなく、どちらかと言うと三枚目という設定。どたばた、右往左往、委細構わず勢いでやっていくというスタイル。これは面白くなるんですよね。
もう一つさらに、往年のスターウォーズファン心理をくすぐる仕掛けてんこ盛り。ハリソン・フォード、キャリー・フィッシャー、マーク・ハミルを登場させる。登場人物が年をとり、あー、自分もスターウォーズとともに年をとったんだなぁと感じさせる。それはこれだけ長い期間やってきたシリーズものの力でそれを存分に見せつけてる。
- 感想投稿日 : 2017年2月21日
- 読了日 : 2017年2月20日
- 本棚登録日 : 2017年2月20日
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