「晩年」はまとまった形の最初の短編集だけど、この「二十世紀旗手」は新潮がまとめた「晩年」より後の作品集なので、「晩年」を読んだらこれも、って感じですね。
で、「晩年」も前衛的な作品は入っているものの、本人が焼き棄てたりして厳選して収録しているので、短編集(音楽でいうところのアルバム)単位ではものすごくバランスがいいのです。バラエティに富んでて。
しかしこの「二十世紀旗手」は「晩年」よりもさらに前衛的、ヤク中&精神病院に入院など色々あってさらにわけがわからない世界。
なので非常に読み難い。
わけがわからないし読み辛いんだけど、断片をつなげていくとわかる。
アフォリズム、散文詩的・・・というよりも僕自身はラップ、ヒップホップに近い印象を受けました。そこがいいのです。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2013年4月17日
- 読了日 : 2013年4月15日
- 本棚登録日 : 2012年10月27日
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