ブラザーフッド スタンダード・エディション [DVD]

監督 : カン・ジェギュ 
出演 : チャン・ドンゴン  ウォンビン  イ・ウンジュ  チェ・ミンシク 
  • ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン
3.65
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本棚登録 : 220
感想 : 41
4

良くないところもいっぱいある映画だけど、
戦争に対するメッセージ性がものすごく出てるのでよかったです。
日本の戦争映画とはやっぱり全然違うのは、
国土、本土内で同じ民族同士で戦争があったからだと思う。

『ザ・レイド』と続けて観てしまって、
「日本以外のアジア映画はジャンルがカオス」って思ったんだけど、
この『ブラザーフッド』もそうでした。

戦争映画ですが、TSUTAYAとか行くと「戦争アクション」と「戦争ドラマ」って
別個になってるんですよね。
だけどこの映画はどちらの要素も入ってるので、分類できない。
ほぼ戦争アクションなんだけど・・・
ドラマパートは韓流ドラマのように過剰なベタで泣かせにかかります。
そこんとこはけっこう無理矢理。
お兄ちゃん(チャン・ドンゴン)が凄すぎる(笑)。

あとはバイオレンス・ゴア要素。
『プライベートライアン』みたいにお上品ではありません。
これでもか!これでもか!!って感じでガンガン出してくる。
で、それでいいんですよ!!!!!!
それが戦争なんです!!!!!

『プライベートライアン』は、あれはあれでもちろん大好きだし
革命的な作品だったけど、
やっぱりスピルバーグって戦争映画が大好きな人だし、
いわゆるハリウッドの昔の戦争映画的面白さが出てる。
あと、映像がキレイなんですよね。
残酷なシーンにも絵画的美しさがあって。


お上品じゃないってことは、あまりよくない言い方だけど「品がない」。
血の色ひとつとってもそうです。
バイオレンス映画がそのままスライドしてきた感じ。(悪いとは思ってない)
あと、コルセアのCGとかあまりよくできてません。
2004年だし、しょうがないなって思いました。

全体として、朝鮮戦争のダイジェスト版みたいな感じ。
ふたりの兄弟を通して「戦争のエグさ」をしっかり味わえる良作でした。
人が死傷する描写だけがエグいんじゃなくて、
思想的なエグさがいちばん出てます。観た方がいい。

読書状況:未設定 公開設定:公開
カテゴリ: 戦争
感想投稿日 : 2013年9月23日
本棚登録日 : 2013年9月23日

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