クロエたんがおっぱいさえ出していれば★5だったのに・・・せめてラストのとこがノーブラであったなら・・・!
っていうのはおっぱいが見たくて言ってる冗談じゃなくて(特にクロエたんファンじゃないし)。
以前フォロワーさんが仰ってたんですが、デパルマ版キャリーがなぜ面白いかというと、性徴や初潮、思春期の成長(青春映画)と超能力の発動が重なってるからなんです。
デパルマ版は執拗に舐め回すように女の子を撮ってて、そういう変態性が重要でした。リメイク版の監督は女性でレズビアンでして劇中にもレズシーンありましたけどそんなんで勃つわけありません。エロスの権化デパルマ先生に敵うはずがないのです。
デパルマ版が名作なんでリメイクするのは最初から愚行なんですけど、それを踏まえた上で褒めるべきところもけっこうありました。
デパルマ版キャリーって実は変なとこがあって、それはスーが良い奴か悪い奴かわからないところ。今作では完全に良い奴にしてます。ただそうすると(キングの原作のせいか)不自然になります。いくら贖罪のためとは言え彼氏を貸し出しますかね?ここ最初から変なんです。デパルマ版はスーの立ち位置がグレーになってるから罠とも取れて気にならないんだけど。
冒頭の出産シーンは奇跡を起こす子(キリスト)を産む聖母だという追加シーンなのかなと。そのかわりにデパルマ版であったキリストの磔刑像との比較、仄めかしはなかったですね。
そんなように今作の方がわかりやすくなってたり、話に整合性が取れてたりします。それは良いところでもあるんだけどつまんなくなったですね。
一番残念だったのは車のシーンで、予告だとすげーカッコいいんですが(危うく騙されて劇場で観るところだった)、本編を観ると全然ダメでした。スピードがない。ここは大友先生みたいに一撃で破壊するとこですよ。デパルマ版の方が断然良いです。
それと足止めのために地面割るけど、その前に飛行してるんで飛んで車の前に出てほしかったですね。超能力ものとしても中途半端なんですよねえ。
あとは今作だと超能力の練習をするところが大きな違い。デパルマ版でも図書館で調べるシーンはあったけど能力を使ってのドヤ顔はありませんでしたょ?(あそこすげー笑った)で、今回は暴走になってないわけで、スクールカースト下位の復讐ものっぽくなってますね。
ラストシーンはソフトについてる別エンディングにして妊娠の伏線を回収するべきでした(もしかしたら公開国でEDが違うのかも)。
OPも石の雨を入れたらよかったのに。これなんで石が降るのかというと、聖書の罪深い女(マグダラのマリア、娼婦)に石を投げるって話からなんですかね。
狂信者お母さんを見てたらごっつええ感じで大好きだったキャシー塚本を思い出すんですけど(レイプネタとか)、あれ元ネタが『ミザリー』(同じキング原作)のキャシー・ベイツだそうで、だから似てるのかと変なとこで納得しました。『ミスト』の宗教おばさんといい、キング作品には狂信者がよく出てきますよね。
デパルマ版キャストはほんと奇跡的っていうか、シシー・スペイセクの健康不良超能力少女とパイパー・ローリーお母さんには敵いませんですよ。
クロエたんのスク水はけっこうなんですけど競泳選手みたいな肩幅でしたね。
関係ないけど新ツイン・ピークスにパイパーさんはまた出るのかな。
というわけで、クロニクルの方がキャリーの正統なる後継者らしいんでそっちを観るのを楽しみにしてます。いやーリメイクするよりこういうの作った方が絶対にいいすよね(エヴァのハリウッド版作らずにパシフィック・リム作ったように)。
- 感想投稿日 : 2014年10月22日
- 本棚登録日 : 2014年10月22日
みんなの感想をみる