ジェフ・ニコルズ監督の前作『テイク・シェルター』が僕の中ではけっこう評価高くって、ラストが不満だったけどそこまでが好き、みたいな映画でした。
http://booklog.jp/users/gmint/archives/1/B007XMK4NQ
この『Mud』はけっこう楽しみにしてて劇場に観に行こうかと思ってたんですが、公式サイトか何かで「スタンドバイミー云々」と評されてたので行くのやめました。スターチャンネルで鑑賞。
前作もそうだったけど、毎回何かが足りんのですよねえこの人・・・決定打に欠ける。なんか惜しい。こっちは評価高いらしいけど、前作の方が好きだなあ。前作のブクログ内での評価の低さにびっくりしますが。
よくある話っていうかほんとスタンドバイミー的ではありますが、全然違いました。主人公達が触れたり垣間見るのははっきりしてて、「男女の恋愛」について。
この監督作品にはマイケル・シャノン(友達の叔父役)は毎回出るんですけど、やはり彼のセリフが重要なキーワードだったですね。「沈んでるものにも良いものも悪いものもある」みたいな(うろ覚え)。
あと結局おじいちゃん最強じゃねえかよ・・・。逆にギャング?達がマヌケすぎる、Mudの居場所とかもっと簡単にわかったんじゃないのかな・・・。
物語でかなり重要なマムシですけど、あれウナギだと勘違いしてました・・・。マムシでも良いんだけど、Mudはなんであれ獲って焼いて食わねえんだろう?ってずーっと思ってた(笑)。マムシは日本では食べることもあるけど、あっちは全然なんでしょうかねー。ウナギはヨーロッパの方では食うんですよね、確か。そんな感じでマムシのところは全然盛り上がらんかったです。
一番気になったのは倫理的な面なんですが、Mudって人殺しですよね、それが普通に逃げおおせてめでたしめでたしってのがどうも気に食わないんですよ。
だからあれ殺したってのはウソなのかなって気もしてます。Mudが言ってることは全部ウソ、みたいな。ウソの中で愛だけが真実でコントラストがつくって話だったんですが、それにしてもそこんとこが弱い気がしてます。
それとエンディングのビーチボーイズが面白くて笑ってしまいました。
- 感想投稿日 : 2014年10月21日
- 本棚登録日 : 2014年10月20日
みんなの感想をみる