夜は短し歩けよ乙女

  • KADOKAWA (2006年11月29日発売)
3.89
  • (2335)
  • (1635)
  • (2103)
  • (262)
  • (129)
本棚登録 : 12637
感想 : 2259
4

猫のようにするする先行く女の子と、ソレを追いかける男の先輩のお話。


アニメ化された「四畳半神話大系」を見て、とても面白かったので、1度は読んでみたいと思っていた作品でした。
ちょっとレトロな感じだとか、時折ぶっ飛んだファンタジー要素がある所だとか、ふわふわと浮いていたモノがいつの間にか全部繋がっている所だとか――…何はともあれ、とても面白かったです。

男性視点、女性視点で描かれて行くのですが、その掛け合いがまた面白かったです。
良い感じにすれ違う二人。けれど、少しずつ距離を縮めて行く様にドキドキしました。
彼らの――いや、主人公は『彼女』でしたね――彼女らの周りを取り巻く、個性的な人々も素敵でした。
あ、神様もいらっしゃいましたね。(と、私は本当に神様だと思っているのですが……)

風邪の神様の所で、まさか一周回り回って最初に戻ってしまうのかとハラハラも致しました。無限ループ的な。
しかし、ソレもまた面白かろうに。

一部の噂で、この作者さんの著書は繋がっていると聞きました。
他の作品の舞台設定が同じだったりするのだと。
ぜひとも、他作品も読み漁りたいものです。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2013年6月11日
読了日 : 2013年6月11日
本棚登録日 : 2013年4月12日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする