レビュー by going2wait4sunさん
図南の翼 も妖魔に翻弄される話だけれども…
だけども頑丘や利広が珠晶にはいてくれたし、元々のその世界の住人だったから、右も左も分かっていた。
この上巻だけでは辛すぎて辛すぎて…
蓬来世界から突然の様に、追手の妖魔から逃れる為という以外の何の説明もなく、右も左も解らない常世に連れてこられ、連行人(?同行人?)とはぐれ、ほぼ独り身で放り出された状態にされた主人公・陽子。
蓬来世界から人の移動がある時には、嵐が大きくなったような゛蝕゛の現象が起こる事で甚大な被害を被ることから、゛蓬来世界の人=海客゛の存在を酷く疎んじている、常世の中の一国・巧州国に辿り着いてしまった事から陽子の苦難の途が始まる。
何処の誰かのさしがねなのかの判らない妖魔の連日(ほぼ連夜)の相次ぐ襲撃、それに負けじという位の人々の相次ぐ裏切り、疲れを癒す魔法の玉を使ってもなお消えることのない餓えの苦しみ、と何故現れるのか判らない蒼猿の相次ぐ言葉での八つ裂き行為が、陽子を肉体的にも精神的にも死ぬ直前まで追い詰めていきます。
そこで下巻へバトンタッチします。だから、上巻だけで終わらない様に。
上巻が有ってこその下巻になってます。
陽子が底まで思い知らされたからこその彼女の人生にとっても、常世の歴史にとっても大切な決断を下す場面が用意されているから。
レビュー登録日 : 2012年01月15日
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