上野千鶴子・古市憲寿「上野先生、勝手に死なれちゃ困ります」光文社新書
上野千鶴子と古市憲寿の対談を書籍化した著書。
テーマは副題のとおり「僕らの介護不安に答えてください」。
団塊ジュニア世代にあたる古市氏が抱く、団塊世代の親の介護に対する不安を上野氏にぶつける。
話は介護の話をきっかけに、家族のあり方、親子の関係性、弱者としての若者と女性の共通項、世代間格差…と展開する。
最後に上野氏は、研究者として若者としての古市氏(あるいは当事者意識の低い若者)に対してこう述べている。
「あなたをつかんで離さないものが、あなたの問題。ウザい、とかムカつく、とかいう感情を大事にしたらいい。まさにそれに気づくことからはじまるんですよ。」
身近で些細なことに幸せを感じ、現状に満足するよりも、身近で些細な苛立ちや憤りに気付き、それを分析し、改善に向けて行動を起こすことが大事らしい。
世界を変えるか
自身を変えるか
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
新書
- 感想投稿日 : 2015年1月31日
- 読了日 : 2015年1月31日
- 本棚登録日 : 2015年1月31日
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