そこには、不安がある。彼にとって、この世界はあまりにも大きすぎて、殺伐としているのだろう。しかも、その不安をうまく表現することのできない彼のもどかしい情緒の困惑を感じる。そこは灰色の茫漠とした、無機質な世界の秩序だけがある。曲が進むに連れて、不安は増すばかりだ。この世界に生まれて、その意味を模索しているような感覚。しかしそれでも、一点の小さな光のように、人を信じ想い続ける感情があるのを感じる。それは、彼が本質的に持っている、優しさだと思った。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
洋楽
- 感想投稿日 : 2012年3月4日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2012年3月3日
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