マーフィー 眠りながら成功する 上: 自己暗示と潜在意識の活用 (知的生きかた文庫 ま 17-11)

  • 三笠書房 (2001年11月20日発売)
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感想 : 20
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冒頭に『この本は宗教のように思われるかもしれないが***』と記載されていた。

確かにそう思ってしまった内容だったが、これまでNegativeなイメージのあった「宗教」に対する考えは変えられたことはGood。
『信じるだけ救われるなんて。。。』と正直思ってました。

そう思っていたところで、この本はその原理を説明してくれているのだと思います。

・潜在意識(=無意識)とはマインドコントロール可能なもの。
・潜在意識は忠実で、肉体的にも精神的にも反応してくれること。
・ただし、Positiveなコトだけでなく、Negativeな考えも潜在意識は反応してしまうと言うこと。

確かに。言われてみればそうだ。

ちなみに、潜在意識を洗脳することは、寝る前と起きた直後に効果があるらしい、つまり寝ている間にPositiveな考えで洗脳してしまおう!ということだ。
なるほど、だからこの本のタイトルなわけですね。

たとえ話として催眠術の話があったが、あれもうとうとした状態にした後に、この潜在意識に問いかけることで、マインドコントロールしているのだ。

世の中「想像妊娠」というものがあったりするみたいだけど、あれもいわば、それを強く願うことで潜在意識が反応しているのだろう。
うちの親父も酒やタバコをやめられそうだ。。。。

イエスさんはキリスト教の祖だけど、彼によって救われた人は多いとも聞いてる。
つまり彼はマインドコントロールによって人々の潜在意識に問いかけ、人々の精神や肉体を良いベクトルに導いてあげたのだろう。

ここで1つ疑問が。
マインドコントロールの実現を容易にするために、催眠状態に近かづけた方が良いようだが、イエスさんの説教の冒頭は眠くなるような内容なのだろうか。

今回この本を読ませてもらったが、次のように3段階で心理状態がかわった。
『へぇ〜すごい』→『なんとなく飽きてきたなぁ。』→『ほ〜、なるほど』

最初は引き付けられたが、途中、つまらなさを感じたのは拒めない。
しかし、ここがポイントだと思う。
人間飽きがくるとあくびが出るように、おそらく眠くなるのだろう。
その寝む気をさそった状態こそが、洗脳しやすい状態であり、潜在意識にPositiveな考えをうえつけるチャンスなのだ。
だから本の終りの方では、気持ちが軽くなっていたのかもね。
まんまと洗脳されたわけだ。。。
「聖書」は眠くなるとTVやMovieとかで何度も聞いたことがあるけど、おそらく途中の内容はつまらないんだろうなぁ。。。なんつって。

結局のところ、洗脳というのを自分自身で行うのが難しい人たちに対して「宗教」という形になって存在しているのかもしれない。
つまり人のために存在する「宗教」は、本来Respectに値する存在のようだ。
自分は自身でコントロールしていきたいので宗教団体に参加することはないけど
今後は彼らに対してはもっとRespectしたい。

読書状況:未設定 公開設定:公開
カテゴリ: Brainwashing
感想投稿日 : 2009年3月8日
本棚登録日 : 2009年3月8日

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