やっぱりこの作者の小説は性に合わないのかもしれない。物語のテーマや設定や書き方は良いのに、空想で物事を書いていると思われるような、ちょっと?なエピソードが目立つ。
自殺願望、自殺をする自由、という思想がお茶の間まで広がることに違和感。ある女子高で、舞姫通信という変わった(幼稚な)文章と薄い内容の通信がなぜか毎年作られること。その支持率の高さは教師まで及ぶこと。高校生達が自殺のあった裏庭に、こぞってプレゼントなどを置くという心理も腑に落ちない。また「ハートマークの遺書」の一部掲載されたものを見ると、そこに心うたれるものも、考えさせられるものもない。
文章力はあるのだけど、もうちょっと現実味のある小説を書いたらいいのに。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2016年3月22日
- 読了日 : 2016年3月22日
- 本棚登録日 : 2016年3月17日
みんなの感想をみる