小説の読み書き (岩波新書 新赤版 1024)

著者 :
  • 岩波書店 (2006年6月20日発売)
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感想 : 43
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小説家佐藤正午が、芥川龍之介や太宰治ら大作家たちの小説について、分析したり、突っ込んだり、要は(敬意を込めながら)言いたいことを言っている本。
例えば、当時中学生の太宰治が、井伏鱒二の「山椒魚」を読んで、坐っていられないくらい興奮したという話に対し、中学生の自分はどちらかといえば「すわっていられないくらいに退屈した」といじけてみせつつ、太宰がなぜそんなに興奮したのかを推理していく。
そんな深読みをするのか、そんな所に目をつけるのかと、最初から最後まで新鮮だった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2018年1月8日
読了日 : 2018年1月8日
本棚登録日 : 2018年1月8日

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