カーヴァ―の作品はどれもこれと言った盛り上がりがあるわけでなく、「アメリカ」を淡々と切り取っている。多分自分の年代でまったくアメリカに憧れなかったという人は少数で、なんだかんだと(アンチアメリカであっても)『アメリカの欠片』ともいうものを内在させていて、その欠片達が静かに共鳴する…そんな感じかなぁ。
短編はどれもすごくシンプルな英語で書かれていて、すごく素朴でホッとする田舎料理を食べてる気分。ごてごてした都会のフレンチでなくてね。
表題の『Cathedral』もいいけど、俺は『A Small, Good Thing』が好き。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2011年12月25日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2011年12月25日
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