彼女たちの売春(ワリキリ) 社会からの斥力、出会い系の引力

著者 :
  • 扶桑社 (2012年11月29日発売)
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感想 : 44
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○ライターの荻上チキ氏の著作。
○”ワリキリ”を行う女性へのインタビューを通じて、なぜワリキリをしているのか、いつからしているのか、など、その理由や背景事情をまとめ、分析したもの。
○女性が”ワリキリ”を行う理由は様々であるが、「社会からの排斥」と「消極的選択(貧困)」というのが、一つの大きなテーマではないかと感じた。
○本書中にも批判的に書かれているが、私も、「好きでやっているんだから」と思っていた面も多いので、その実態を知り、衝撃的であった。絶対的な貧困がこれほど近くにあるということも。
○サイトはもちろんのこと、出会い喫茶という“場”が提供されるということは、その需要も供給もあるということなのだろう。不思議な感じ。
○チキさんの調査・分析が大変リアルで面白い。ぜひ他の作品も読みたい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 社会問題
感想投稿日 : 2014年3月10日
読了日 : 2014年3月10日
本棚登録日 : 2014年3月3日

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