CIAと戦後日本 (平凡社新書) (平凡社新書 530)

著者 :
  • 平凡社 (2010年6月16日発売)
3.30
  • (1)
  • (8)
  • (8)
  • (2)
  • (1)
本棚登録 : 106
感想 : 9
4

戦後史におけるCIAの活動について,重要なトピックスをテーマに記述した本。網羅的ではないので期待とは違ったが有益だった。

テーマ:
重光葵の日ソ交渉(北方領土)
野村吉三郎による海軍再建(海上自衛隊)
マイクロ放送網(当初:日本TV 結果:電電公社)
緒方竹虎の諜報機関創設(内閣調査室)

特に有益だったこと:
CIAの協力者とは,エージェント(自己の利益のために協力する者)だけではない。
高級官僚が対米交渉etcの円滑のために協力する場合。国益に反すると判断すれば協力しない。
マスコミ関係。日頃のつきかいの中で情報提供者となる。(米国視察で協力的になる事例多し)
政治家・実業家・旧軍人 自己の目標のため,目的が一致する範囲でCIA等に協力。CIA等も,米国側に望ましい政策に向けて活動する政治家等を支援することにより,目的を果たす。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2015年1月18日
読了日 : 2015年1月17日
本棚登録日 : 2015年1月17日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする