世界の独裁者 (幻冬舎新書)

著者 :
  • 幻冬舎 (2011年9月29日発売)
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本棚登録 : 121
感想 : 15
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2011年11月11日、読了。

うーむ…とにかく文章が平坦。良かれ悪かれ客観的で、イマイチ実感に欠ける。

あとがきで著者が語っているように、味方か敵か、正義か悪かの二者択一の姿勢は、対立構図への理解は非常に深まるが、物事の本質を見逃し、対立を加熱させる可能性を孕んでいる。

そういった考え方から、独裁者をランク付けしたり、個人的な批判をすること無しに本書を構成しているのも頷けるが、それにしても味気ない。

しかし、書いてある事は衝撃的な事ばかり。

北朝鮮よりも報道の自由がなく、独裁のもとに選挙制度が放棄されているエリトリア。自らを批判した、古くからの付き合いである15人の官僚のうち11人を処刑した大統領のイサイアス。

首都で日刊紙すら発売されず、テレビは国営のみ。神と同等に扱われ、揚げ句人肉を貪っていると噂される、赤道ギニア共和国のンゲマ。

自らの国の議員をアメリカで亡命させるまで、徹底的に対立要素を排斥したロシアのプーチン。

出来れば、かつての独裁者もとりあげて欲しかった。ムバラクとか、アミンとか。

星三つ!

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2011年11月11日
読了日 : 2011年11月11日
本棚登録日 : 2011年11月7日

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