2011年11月11日、読了。
うーむ…とにかく文章が平坦。良かれ悪かれ客観的で、イマイチ実感に欠ける。
あとがきで著者が語っているように、味方か敵か、正義か悪かの二者択一の姿勢は、対立構図への理解は非常に深まるが、物事の本質を見逃し、対立を加熱させる可能性を孕んでいる。
そういった考え方から、独裁者をランク付けしたり、個人的な批判をすること無しに本書を構成しているのも頷けるが、それにしても味気ない。
しかし、書いてある事は衝撃的な事ばかり。
北朝鮮よりも報道の自由がなく、独裁のもとに選挙制度が放棄されているエリトリア。自らを批判した、古くからの付き合いである15人の官僚のうち11人を処刑した大統領のイサイアス。
首都で日刊紙すら発売されず、テレビは国営のみ。神と同等に扱われ、揚げ句人肉を貪っていると噂される、赤道ギニア共和国のンゲマ。
自らの国の議員をアメリカで亡命させるまで、徹底的に対立要素を排斥したロシアのプーチン。
出来れば、かつての独裁者もとりあげて欲しかった。ムバラクとか、アミンとか。
星三つ!
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2011年11月11日
- 読了日 : 2011年11月11日
- 本棚登録日 : 2011年11月7日
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