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grecafe Library(grecafe) > 読み終わった


矢印

悼む人〈上〉 (文春文庫)

天童 荒太

/ 文藝春秋 / 2011年05月10日 発売



この本は以前からどうしても読みたい本だった。
やっと本屋で文庫本版の方を手に入れて読むことが出来た。

まずあえて人が目を背ける部分である「死」がテーマに選ばれていることが著者らしいと思った。
誰にでも平等に「死」はやってくる。
それがどういう形であれ…
残された人間はそれをどう受け留めるか?
それは千差万別だろう。
死そのものの受け留め方や宗教的なものも影響するだろう。
「死」大抵の人は心の痛みを伴うものだ。
身近な人の死であるなら尚更。
そっと風化するように忘れ去ってしまう方が良いのか?
いつまでもその人が生きていたことを心に刻みつけ生きていく方が良いのか?
きっとどっちが正しいかなんて無いんだろうけど。
ただ自分が死に逝く立場に立たされた時、自分を知る人たちに自分の事を覚えておいて欲しいと思うのは
誰もが抱く願いなのではないだろうか?
また「死」というものの寂しさに目を背け忘れ去るのではなく、あえて受け容れてこそ初めてかつて生きていた時の死した者の姿が自分の中で鮮明に息づくのではないだろうか?
この意味の悼むということはある種「昇華」なのではないかと私は思う。
残されたものの心の昇華。
もしかしたら死者にとってもそうなのかもしれない。
私はこの本に、奥底に押し込められていた深い感情を引き出されたが、その分心を昇華された気もする。


2012年01月16日 | コメント(0) | 小説 | 読み終わった (2012年01月16日)

チャーリーとチョコレート工場 [DVD]

ティム・バートン ジョニー・デップ フレディー・ハイモア デヴィッド・ケリー ヘレナ・ボナム=カーター クリストファー・リー ロアルド・ダール ダニー・エルフマン ジョン・オーガスト

映画 / ワーナー・ホーム・ビデオ / 2006年02月03日 発売



チョコレートは大人にも子供にも魔法をかける不思議なお菓子のような気がします。
原作は1964年にロアルド・ダールが書いたもの。
以来、イギリスの子供が読む物語ベスト3の中に入っているのだとか…
今回の映画化は 
監督:ティム・バートン  主演:ジョニー・デップという映「シザーハンズ」以来のコンビ復活を果たしたものでした。
さて、この映画を見たいと思ったのは、ティム・バートンが監督を手がけたというのを聞いたから…
何を隠そう私はティム・バートンファン。
彼の作品はどれも少しファンタジック&ノスタルジックで可笑しさの中に哀しさや寂しさが見え隠れしているものが多い。
今回の映画は原作も生かしながらも見事にティム・バートン色を添えていたと思う。
そのうえ ジョニー・デップの個性的な魅力が満載!
内容は一口で語れないほど 深い(…と感じたのだが( ̄ー ̄; )
とにかく 見た人がどのような解釈をするかも興味深い映画ですが
難しいことを抜きに 親子でも十分楽しめる映画なので気軽にお勧めです♪
余談ですが…
観ている途中、ハッと我に帰ると子供に戻った自分が夢中になるあまり笑った口を半開きにしたまま画面を眺めていました、爆w


2011年02月18日 | コメント(0) | MOVIE | 読み終わった |

まだまだあぶない刑事 通常版 [DVD]

柴田恭兵 舘ひろし 鳥井邦男 舘ひろし 柴田恭兵 浅野温子 仲村トオル 佐藤隆太 黒沢満 高田真治 柏原寛司 大川俊道

映画 / バップ / 2006年04月21日 発売



1986年10月TVドラマではじまった「あぶない刑事」から19年。
当時、いまだかつてない刑事ドラマとして話題になり人気に火がついた「あぶない刑事」
その後、「あぶない刑事」は終わるものの「もっとあぶない刑事」でTV復帰。
その頃から映画化もされていく。
劇場版は「あぶない刑事」「またまたあぶない刑事」「もっともあぶない刑事」「あぶない刑事リターンズ」「あぶない刑事フォーエバー」
今回の作品は実にフォーエバーから9年、シリーズ6作目となった。
「あぶない刑事」との出逢いは高校卒業し、就職して間もない頃。
TVドラマは知っていたが、まだ当時はそれほどはまっていた訳ではなかった。
「こりゃ、面白い!!」と本格的に見出したのが「もっとあぶない刑事」からである。
当時、仕事が忙しくへとへとに疲れて帰ってきていた私の唯一の活力剤だった。
見ている途中にうたた寝ということが殆どだったのでいつしかビデオに録るようになっていた。
今も 当時のビデオが捨てられずに部屋に大量に残っていますが…
しかも再放送の「あぶない刑事」もビデオにとっているので結構すごい数。
自分がいかに嵌っていたかを物語っていますw
このドラマのどこに惹かれたか…
型破りな生き方。行動力。新しいのにどこか古い。熱いのにクール。頑ななポリシー。ユーモア。
そんな感じでしょうか。
とにかく昔からヒーローものが好きだった自分にとっての憧れみたいなドラマだったのです。

今回の映画は二人のアドリブがふんだんに盛り込まれているそうで
最近の他の役では決して見られない二人(舘ひろし、柴田恭平)が垣間見れます。
それにプラスして以前からの港署のキャラクター達。
準あぶない刑事の3人。
トオル(現在は捜査課課長)、薫(現在は少年課課長)、松村課長(現在は署長)、子沢山の家庭を愛してやまないパパさん、株の変動など経済状況をいつもチェックしているナカさん、
筋肉トレーニングに日夜励んでいる吉田さん、課長のお茶汲みひとみちゃん…
更には少年課や警ら課、交通課にいた人が他部署に配属されて登場しています。
その中での新メンバー。
水島刑事(佐藤隆太)、鹿沼刑事(窪塚俊介)、結城梨沙(水川あさみ)今回のマドンナ役(あぶない刑事には必ずつきもの)は美咲涼子(原 沙智絵)。
が上手く絡み合いストーリーが進んでいきます。

この映画の感想はといいますと
以前のようなキレやスピード感に多少欠けていたかなという印象は受けました。
二人が年をとっているので仕方ないのかもしれませんが…( ̄ー ̄;
しかし、それに負けないくらいの根強いキャラクター性は感じましたけど…
随所に笑いが盛り込まれていました。
あぶ刑事をご存知の方は一層面白いと感じると思います。
見る側のストレスの少ない、さらりとした娯楽映画に仕上がっているのではないでしょうか。
ラストの見る側によっていろいろな想像を膨らませるような謎めいた感じも良かったのではないかな。

今回の音楽も素敵でした。
オープニングには "Orange Pekoe" の「空の庭」…凄く素敵な曲です。
劇中の音楽を担当したのは "Sing Like Taking" 確か「もっとも…」の時にも曲が使われていました。
ま、あの二人の歌はそれなりとして…(≧m≦)ぷっ!(一番、触れてはいけない部分かも…^ ^;)


2011年02月18日 | コメント(0) | MOVIE | 読み終わった |

ナルニア国物語/第1章:ライオンと魔女 [DVD]

アンドリュー・アダムソン ジョージー・ヘンリー スキャンダー・ケインズ ウィリアム・モーズリー アナ・ポップルウェル ティルダ・スウィントン

映画 / ウォルトディズニースタジオホームエンターテイメント / 2008年04月23日 発売



戦時中、4人の兄弟が疎開先の教授の家で不思議な洋服ダンスを発見してしまう。
その洋服ダンスはナルニアと呼ばれる国への入り口だった。
未知の国、ナルニアで思いがけない事件に巻き込まれていく4人の兄弟。
これは物語の中のファンタジー???
いいえ これは私達が今現在居るこの世の中にも当てはまると思うのです。
私達は何も分からない世界をいつも手探りで歩いては ひとつひとつに出会い、そのひとつひとつを知っていくのかもしれませんね。
この世の中はいつも善いものだけがある訳ではない。
悪も潜んでいます。
しかし、またその善と悪の境界も定かではなくて個人個人の捕らえ方にゆだねられていると思うのです。
何が正しくて何が正しくないのかなんてキチンと計れるものなどなく、その中で私達はいつも戦いを続けなければなりません。
自分にとっての正義の為に…
或は、自分が自分の命を掛けてでも守りたいと思える何かの為に…
しかしこの戦いとはどちらかを力づくでねじ伏せて滅ぼすことではなく、ある意味自然淘汰だと思います。
その為の知恵を私達はもっともっと養わなければならないと思うのです。
ナルニア国とは決して特別な国ではなく、この現実の世界であり、
そして 各個人の心の中の世界でもあります。
誰にでもどこにでも ドラマがあり、物語があるのです。
ほら、その扉の向こうにも…


2011年02月18日 | コメント(0) | MOVIE | 読み終わった |

L change the WorLd [通常版] [DVD]

中田秀夫 松山ケンイチ 工藤夕貴 福田麻由子 南原清隆 福田響志

映画 / VAP,INC(VAP)(D) / 2008年06月25日 発売



ネタバレ  L~change the Wold~はDeath Noteで名前を書くと死ぬという死神のノート(Death Note)の存在を明らかにし、それを使用して犯罪者を次々と裁いていたキラの正体を暴くべく自分の名前を自Death Noteに書き込みその事件を見事に解決した(前作)Lという存在のそのノートの期限、残り23日間に彼が手がけた事件の中でも最後の事件に関するストーリー。

環境破壊が進む地球で新種のウィルスを開発しそれを兵器に増えすぎた人類を減らす事を目論んだ集団。
前作のキラと同様、人間は力を手にすると自分が同じ人間だということを忘れてしまい自分が神のような存在だと勘違いしてしまう傲慢さを持って他者を裁いてしまう。
残り僅かな命のLはそれに果敢に立ち向かう。

人は生きてさえいればその可能性は無限大にある。
そして、人は決してひとりでは生きられない。
人は人を裁くべきできない。
そんなメッセージをLから受け取った気がします。


2011年02月18日 | コメント(0) | MOVIE | 読み終わった |

スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師 [DVD]

ティム・バートン ジョニー・デップ ヘレナ・ボナム=カーター アラン・リックマン ティモシー・スポール サシャ・バロン・コーエン

映画 / ワーナー・ホーム・ビデオ / 2009年11月18日 発売



ネタバレ  スウィニー・トッドは無実の罪を着せられて幸せな家庭を壊された理髪師ベンジャミン・バーカーがスウィニー・トッドとしてロンドンに戻るところから始まる。
彼の夢は彼の家庭を壊した判事ターピンに復讐すること。
一方そんな彼を支えるべく唯一彼の過去を知る人物、未亡人のミセス・ラべット。
実は若い頃からベンジャミン・バーカーに想いを寄せていたので故郷に帰ってきた彼を快く迎え入れる。
パイの店を営んでいる彼女の住処の2階に彼を住まわせる。
彼女の店は不況の為に経営は悪化、借金に負われる日々を送っていた。
そして彼、スウィニー・トッドは復讐を夢見て来た客を無差別に次々に剃刀で殺し日夜その復讐の腕を磨いていた。
その数知れない遺体は1階の彼女の店でミンチ肉として使用。
流行らなかった彼女の店は美味いと瞬く間に客でいっぱいになり生活は潤う。
彼女はトッドと幸せな将来を夢見て彼を自分に向かせようとするが
彼の復讐への頑なな心は変わることなく…

ただ、一筋の思いに捕らわれすぎて元々の大切なものまでその狂気で失ってしまう。
人は執着を持つと視野が狭まり、視野が狭まることで思考までが常識を欠き、常軌を逸してしまえば後は転がるように悪循環の一途を辿ることになる。
不幸だと思うのは彼の妻を愛する想い、妻を奪った男への復習の想いがどこかで、違う形で、昇華することが出来なかったということ。
最悪の道筋を辿ってしまったことだ。

R15指定と残虐ながらミュージカル仕立てで、

又ティムバートン監督独自のアーティスティックな世界観で楽しめる作品でした。

最後まで他人に影響を受けず自分の復讐への思いを貫きとおした彼は果たして幸せだったでしょうか。

それは彼にしか分からないことですが…


2011年02月18日 | コメント(0) | MOVIE | 読み終わった |

ナルニア国物語/第2章:カスピアン王子の角笛 [DVD]

アンドリュー・アダムソン ベン・バーンズ ジョージー・ヘンリー スキャンダー・ケインズ ウィリアム・モーズリー アナ・ポップルウェル

映画 / ウォルトディズニースタジオホームエンターテイメント / 2009年11月18日 発売



ネタバレ  英国の物語を映画化というシュチュエーションは最近結構多いですよね。
「ハリーポッター」もそうですし「ロードオブザリング」「チャーリーとチョコレート工場」などいずれの映画も観にいっているのですが歴史、神話、伝説、妖精、魔法など英国独自の色調が色濃く表現されていて良いですね。
特に最近の特撮はものすごいです。映画で観るとより感動ものです。
さて、カスピアン王子の角笛ですが前回、ライオンと魔女でナルニア国に平和が訪れてから実に1300年という年月が流れているという設定です。(なるほど1300年経っているから前回のストーリーを思い出すのに苦労するわけですw)
平和が続いていると信じていた4人の王と王女。
この4人は兄弟でひょんなことから現代のロンドンからナルニアと呼ばれる伝説の生き物たちが住む国へ迷い込み力を合わせてナルニアを平和に導き王、王女として迎えられたストーリーの第1章。
第2章では現代へ戻り普通の暮らしをしていた4人にナルニアの危機を知らせる角笛の音がまたまた4人を1300年後のナルニアへ呼び寄せてしまいます。
角笛を吹いたのはカスピアン王子。
カスピアン王子は王位の継承者だったのですが、まさに父亡き後叔父に男子が生まれ暴君の叔父が我が息子を王にさせるべく命を狙われ森へ逃げたカスピアン王子が吹いたものだったのです。
1300年後のナルニアに来た4人は荒れ果てたナルニアの地で今まさに人間によって滅ぼされようとしているかつての自分達の国を目の当たりにし、そこのカスピアン王子の宿命が重なって…

この映画を観て現代の人間の姿を重ねずにはいられないものがありました。
環境破壊です。
ナルニア国を滅ぼし、全てを我がものにしようとする傲慢な人間の野望はまさに自然を破壊し他の生き物の住処を追いやり、それでもなお頂点に君臨しようとする現代の人間そのものではないかと思えるのです。
この映画は教えてくれます。
自然を冒涜した人間達の行く末を…
私たちはもっともっと一刻を争って自然保護の取り組みを真剣にやらなければならない気がします。
もう遅いって?もう無駄だって?
ええ、もう遅いのです。無駄な努力かもしれません。
それでも何もしないよりはずっとマシではないでしょうか?
この映画からはそういうメッセージが伝わってきました。
諦めずに信じれば叶うこともあるのだと…


2011年02月18日 | コメント(0) | MOVIE | 読み終わった |

インディ・ジョーンズ/ クリスタル・スカルの王国 スペシャルコレクターズ・エディション 【2枚組】 [DVD]

スティーブン・スピルバーグ ハリソン・フォード ケイト・ブランシェット カレン・アレン レイ・ウィンストン ジョン・ハート ジョージ・ルーカス キャスリーン・ケネディ

映画 / パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン / 2008年11月07日 発売



ネタバレ  インディジョーンズは今まで全作見ている好きな映画で、まさかあれから第4作目が上映されようとは思ってもみなかったのでファンとしては嬉しい限りです。
主演のハリソン・フォード、年齢的にはインディジョーンズは厳しい(?)と心配していましたが全く年齢を感じさせないパワーとスピード感溢れるアクションシーンの連続で「これぞインディジョーンズ」と思わせてくれましたよw
今回、競演者としてケイト・ブランシェットが出演しているのも嬉しいところ。(ケイトの声と喋り方って好きなんですよね~)
どこか神秘的で流れるような声が今回の映画の役にもぴったりでした。
驚いたことにインディジョーンズ第1作目「レイダース 失われたアーク」に登場したマリオン(カレン・アレン)も出演していて
まるでその頃に時間が戻されたように楽しいひとときでした。

さすがジョージ・ルーカスとスティーブン・スピルバーグ…という感じで特撮や音響も当時から比べるとクオリティの高いものになっていて満足しました。
まるで遊園地のアトラクションのように楽しくてスリル満点な映画でした。

内容についてですが、人は人たるものの域を超えてまでの知識を得ると破綻をきたすのだと思いました。
インディジョーンズのどの作品でも描かれているモチーフですが、「欲は過ぎると身を滅ぼす」ということですね。


2011年02月18日 | コメント(0) | MOVIE | 読み終わった |

デトロイト・メタル・シティ スタンダード・エディション [DVD]

李闘士男 松山ケンイチ 加藤ローサ 秋山竜次 細田よしひこ 松雪泰子

映画 / 東宝 / 2009年02月13日 発売



ネタバレ  もともとこのデトロイトメタルシティはギャグ漫画なんですよね。
それを実写でどのようにどこまで表現できるか…それが見どころだったと思います。
主演はデスノートでLを演じた松山ケンイチ。
このストーリーの面白いのは田舎からポップでお洒落な大学生活を目指して上京した音楽好きな青年がどう間違ったかデスメタルバンド狂の女社長に見入られデスメタルバンドである「デトロイトメタルシティ」のボーカル、ヨハネ・クラウザー2世として売り出され、しかも渋々やっているにもかかわらずデスメタルのカリスマ的存在にまで発展してしまう。
でも自分の目指すスタイルの音楽はポップでお洒落な曲。
しかしストリートで歌っても聴いてくれるのは犬の「メルシー」だけという有様。
この両極の狭間で主人公である根岸は悩みに悩む。
そして好きな女の子や大学時代のサークルの後輩にも自分がクラウザーだという事がバレそうになる。
その慌てふためく様子が又、面白い。
そんな真面目な青年がこの心の葛藤をどのように乗り越え、どんな風な道を選択していくか…
ギャグ漫画からの映画化でありながらなかなか深いテーマを添えた作品に仕上がっていたのではないかと思います。


2011年02月18日 | コメント(0) | MOVIE | 読み終わった |

K-20 怪人二十面相・伝 通常版 [DVD]

佐藤嗣麻子 金城 武 松 たか子 仲村トオル 國村隼 高島礼子

映画 / VAP,INC(VAP)(D) / 2009年06月24日 発売



ネタバレ  怪人二十面相は多くの人に愛読されてきた作品。
私も子供の頃にはまって図書館通いしたことありますw
それが元で探偵という職業にも憧れを抱いてましたし^ ^;

怪人二十面相といえば有名な江戸川乱歩の小説ですが、今回のストーリーは江戸川乱歩の書いた作品ではなく北村想の「怪人二十面相伝」という小説が元になっているらしい。
脚本・監督はアンフェアなどを手がけている佐藤嗣麻子。
ストーリーは第二次世界大戦が起こらなかった1949年の架空の日本。
東京は帝都と呼ばれる都市であり階級制度が根強く残り職業も結婚も身分違いが許されない自由の無い社会。
財閥たちは華族と呼ばれ華やかな暮らしをし、一方貧しい生活を余儀なくされている民間人。
謎の男「怪人二十面相」を追うのはおなじみ明智小五郎(仲村トオル)
そしてその明智小五郎の婚約者である羽柴家の令嬢である羽柴葉子(松たか子)
ひょんなことから怪人二十面相と間違えられ、明智小五郎に誤認逮捕されてしまう貧しいサーカス団員で身のこなしの軽い遠藤平吉(金城武)。
捕まった遠藤平吉は取り調べで過度な暴力を受け怪人二十面相を憎む。
刑務所に護送中に同じサーカスの団員であった源治(国村隼)とその仲間たちに助けられ脱走するが…
息を呑むアクションの連続でした。
今の世の中にもある格差というものを反映している映画だったのかもしれませんね。
でもすべてはお金ではなく、権力でもなく…
人と人との信頼や絆、目標を貫き通す信念の強さ、そしてどんなときにも誠実であること、この映画は娯楽として十分楽しめる映画でしたがそれと伴に人間にとって大切なことが沢山込められた映画だったと思います。


2011年02月18日 | コメント(0) | MOVIE | 読み終わった |

ハリー・ポッターと謎のプリンス [DVD]

デイビッド・イェーツ ダニエル・ラドクリフ ルパート・グリント エマ・ワトソン ジム・ブロードベント ヘレナ・ボナム・カーター J.K.ローリング スティーブ・クローブス

映画 / ワーナー・ホーム・ビデオ / 2010年11月03日 発売



ネタバレ  ハリーポッターシリーズ第6作目になる「ハリーポッターと謎のプリンス」を観てきました。
ハリーポッターは1作目の「賢者の石」からずっと劇場で観ていますが、ハリーもロンもハーマイオニーも随分と成長して大人になりましたw
でもこの3人の可愛さは変わらないと感じるのは自分が年だからでしょうか(*^^*ゞ

さて、この謎のプリンスですが前回の不死鳥の騎士団から時間が経っているせいか観はじめるまでしばらく前作の記憶が戻りませんでした(-m-)ぷぷっ(それこそ年ですw)
今回も言わずと知れて闇の帝王であるヴォルデモードと戦うべく
ホグワーツ魔法学校のダンブルドア校長とハリーが活躍します。
自分が「選ばれし者」と知ってから、ハリーは言い知れぬプレッシャーに苛まれながらも当然のようにその責任を負いホグワーツを守るために、両親の仇をとるために、ダンブルドア校長を信じ、指示に従ってその任務を遂行していきます。
以前より一層鋭敏な感覚を持つようになったハリーは学校で起きる様々な怪事件の黒幕にドラコがかんでいると気づきます。
しかし、ドラコもまた闇の帝王からの「選ばれし者」という重すぎる使命を負わされて苦しんでいた。
そして事態は思わぬ展開に…
その一方で少し大人になったハリー、ロン、ハーマイオニーたちに恋の試練も…
素直になれず傷い想いをしたり遠回りをしながらそれぞれが自分の気持ちに気づいていきます。
ネタばれになるのでストーリーはそのくらいにしておくとしてw

今回もCGがスゴイです。
シリーズ6作もあれば本当にハリーポッターの世界が確立されていて、毎回劇場でですがその世界へ行けるのが楽しみになっている自分がいます。
そうしてこのホグワーツで毎回いろんなことを教えられます。
ハリーの魔法の力が大きくなればなるほど、やってくる試練は辛く大きいものになる。
それは人生でも同じですよね。
だけどそれを堪える力はどれだけ信じられるかということにあるのではないかと思いました。
自分の信じる者をどれだけ信じられるか、そして自分をどれだけ信じられるか…
気持ちに隙間が出来たとき、いつでも闇はその隙間を狙っているのかもしれません。
自分が自分であり続けること。
当然のようでいて本当はすごく難しいことなのかもしれないですね。
回を重ねる毎にテーマがどんどん暗く重くなってくるように思いますがまさにそれ自体もハリーポッターというストーリーの言わんとする重要なポイントなのではないかと思うのです。


2011年02月18日 | コメント(0) | MOVIE | 読み終わった |

アマルフィ 女神の報酬 スタンダード・エディション [DVD]

西谷 弘 織田裕二 天海祐希 戸田恵梨香 佐藤浩市 大塚寧々

映画 / ポニーキャニオン / 2010年01月01日 発売



ネタバレ  「アマルフィ」フジTVでかなりプロモーションしてましたよねw
CMの中にまでこの設定で登場させてましたし^ ^;
全編イタリアロケのこの映画、そんなに期待はしてなかったのですが(失礼w)楽しめる作品でした。
外交官である黒田は(織田裕二)イタリアを訪問することになっている川越外務大臣をテロから守るべくイタリアへ派遣されていた。
時を同じくして一人の日本人女性、八上(天海祐希)は娘のまどか(大森絢音)を連れてイタリアへ観光に訪れていた。
そして観光の途中に娘が忽然と姿を消した。
日本大使館に迷子探しの連絡が入り外務大臣の訪問準備で忙しく人手が足りないため、現地へ派遣されたのは片言のイタリア語しか話せない安達(戸田恵梨香)とその物言いと態度で大使館に良い印象を与えなかった黒田の二人だった。
現地でまどかを探し監視カメラの映像をチェックしていた黒田が妙なことに気づく。
トイレに入ったはずのまどかが出てきた気配も連れ去られた気配もないのだ。
そこに一本の電話が…まどかは誘拐されていたのだった。
イタリア語の全く分からない八上は黒田に携帯電話を渡し話しを聞いてもらうが成り行き上、まどかの父親だと誘拐犯に答えてしまう。
金を要求され警察に言うなと脅されるも、警察に捜査を依頼しニセの身代金を用意する。
ここイタリアではマフィアとの取引に応じて金を払うこと自体が罪に問われるのだ。
翌日、身代金を持って犯人に振り回された挙句に警察の存在と鞄に入ったニセ札が犯人にバレてしまった。
取引は一時中止され、翌日また電話が…
次の引渡し場所はローマから200キロも離れたアマルフィだった。
ところがそのアマルフィで指定された場所で犯人を待ったが結局現れなかったのだ。
事件に巻き込まれた外交官の黒田はそのことを疑問に思いはじめる。
犯人の真の目的は何だ!?
それと同時に事件は加速し始めていた。

この映画の見所はなんといってもローマやアマルフィの美しい建物、町並み、自然である。
そして大使館で開いたコンサートに招いた歌手サラ・ブライトマンの歌う「タイム・トゥ・セイ・グッバイ」がこのイタリアの景色に見事にマッチしていた。
言葉の通じない知らない土地で子供が誘拐され、警察の要求や犯人の要求に振り回され続けて疲れ果てていても気丈に振舞っていた八上がアマルフィのホテルからの美しい夜景に包まれて思わず声をあげて泣いてしまう場面にはグッときてしまった。
今までのテロや誘拐といった犯罪を取り扱ったものは一方的に犯人が悪者であることが多かったがそうしなければならなかった理由があり、犯人の想いにも共感できる部分があったことが今までになく新鮮に感じた。


2011年02月18日 | コメント(0) | MOVIE | 読み終わった |

ウルトラミラクルラブストーリー [DVD]

横浜聡子 松山ケンイチ 麻生久美子 ノゾエ征爾 ARATA 藤田弓子

映画 / VAP,INC(VAP)(D) / 2009年11月27日 発売



ネタバレ  設定では松山ケンイチ扮する水木陽人は生まれつき他の人よりも
ちょっとだけ脳みその小さい青年。
だからやっていることもまるで子供のよう。
青森の田舎の小さな町の小さな家に独りで小さな畑に
自分の食べる分だけの野菜を作り暮らしている。
近所には祖母がいて無農薬野菜を作ってはトラックで売って
生活をしているのだが、将来のために自立できるようにその仕事を
陽人に手伝わせながら見守っている。
陽人は一日の予定を立ててそれに沿って毎日を過ごそうと
するけれど、祖母の心配をよそに
それが上手くいかなかったりするとすぐに予定変更してしまう。
本人は全て一生懸命で悪気は全くないのだが…
そんな町に恋人を交通事故で亡くした神泉町子(麻生久美子)
という女性が東京からやってくる。
町子は心機一転東京での生活を捨てて
この町で暮らすことを決意してここに来たのだった。
そして恋人の心の行方を神様に聞きたいために
この町の祈祷師のところに来るのだが
死んだ彼はそれほど町子のことは気に掛けていない様子。
保育士としてこの町の金城幼稚園に勤め始め、
ひょんなことから陽人に一目惚れされてしまう。
それまで恋というものを知らなかった陽人は
ただ自分の求めるままに強引にアタックを繰り返す。
そんな時、陽人が遊び(?)の中で偶然発見したある事から
話しの展開は大きく変わっていく。

感想としては、どこにでもある日常的な話しでありながら
奇想天外な方向へ導かれていて
淡々としているのにどこか飽きさせないものがある。
全篇が津軽弁で馴染みのない方言なのだが、
それがかえって懐かしさや深くで通じているものを
より引き出していると思う。
いつも映画を見るときにその映画の伝えたいことを
その中から汲み取ろうとしているのですが、
この映画は頭で考えるには少し解釈が難しく、
かといって物語自体は難しくなく、
どなたかがレビューされていましたが感覚的に見る映画だと…
まさにそんな感じです。
脚本・監督は女性ですが、
その女性らしい特有の感性がそこに感じられました。
そしてこの映画は観る人によってテーマやメッセージが
様々なのも特徴ではないかと思います。
私は「生きること」と「死ぬこと」の境界について
描かれた作品のように思いましたが…
そんなことをどうのこうの難しく考えるよりも
ラフな感覚で観るのをお奨めしますw


2011年02月08日 | コメント(0) | MOVIE | 読み終わった |

HACHI 約束の犬 [DVD]

ラッセ・ハルストレム リチャード・ギア ジョーン・アレン サラ・ローマー ケイリー=ヒロユキ・タガワ

映画 / 松竹 / 2010年01月27日 発売



ネタバレ  忠犬ハチ公といえぱ日本ではとても有名な話ですが、
今回のこの「HACHI」という映画は
そのハチ公の話しをベースに
舞台をアメリカに移して映画化されたストーリーです。

こんなに理屈抜きでダイレクトに伝わってくる映画は
むしろ珍しいかもしれないなーと思います。

音楽の教授であるパーカー・ウィルソン氏は
旅先から自宅近くのベッドリッジ駅へ帰ってくると、
そこに一匹の迷い犬が…
飼い主が見つかるまでと妻の反対を押し切って預かるパーカー。
日本人の友人がこの犬の首輪についていたプレートに
「八」と書いてあるのを見つけ、
この秋田犬はハチと呼ばれることになり、
いつしかパーカーとハチは離れられない絆で結ばれていく。
いつの頃からか毎日パーカー氏が帰ってくる汽車の着く
定刻になると駅に迎えに来るようになり、
そしてある日パーカーは授業中に倒れて急死してしまうが
ハチはそれまで同様、主人が帰らないと分かっていながら
毎日駅の定位置で待ち続ける。
これには無条件で感動します。

ハチは帰らない主人を待ち続けて可哀想だったのでしょうか?
いいえ、ハチにはそうすることしかなかったのだと思います。
それが人と人であれ、人と犬であれ、出会いと別離があり
そしてその絆の深さはそれぞれだけれど
そうした目に見えぬものを測る単位はなく、
それを相手に伝える術もなく、
ただそのひとつの心しか知り得ないものがあり、
時折それが形として見える時がある。
私たちはその姿を捉えたときに、
それは言葉では表現できず残すことは出来ないのだろうけど
本当に深く自分の中に刻み込まれることがあるのだと思いました。


2011年02月08日 | コメント(0) | MOVIE | 読み終わった |

パコと魔法の絵本 通常版 [DVD]

中島哲也 役所広司 アヤカ・ウィルソン

映画 / アミューズソフトエンタテインメント / 2009年03月06日 発売



ネタバレ  舞台は病院。
人が自分のことを知っているだけで尺に障る誰からも嫌われる男、
大貫がある日記憶が一日しかもたない少女「パコ」と出会う。
パコは毎日、いつもお気に入りの絵本を読んでいる。
最初は気まぐれで少女に意地悪をしたり
絵本を読んでやったりする大貫だったが
ある事をきっかけにして一日しかもたないパコの心に
何か残したいと強く願いはじめる。
大貫とこのパコ以外にもこの病院にいる人たちは、
みんな風変わりな人ばかり。
大貫が倒れたため会社の経営を任されることになった甥、
野心家の甥の嫁。
消防車に轢かれた消防士、どうみてもオッサンなオカマ、
拳銃で打たれて入院したやくざ、謎な男、
自殺を繰り返しては自らこの病院へ駆け込む青年、
コスプレゆるキャラなドクターに、パンクな看護士。

強烈なキャラのぶつかり合いで繰り広げるコメディでもあり、
また絵本の世界観をありとあらゆるところに鏤めた
ファンタジー溢れる作品でもあり、
その中にこめられたメッセージにも感動させられっぱなしで…
とにかくスゴイ映画だと思いました。
「強くなければ生き残っていけなかった。」
「弱い人は要らない。」
「私は弱い人間になってしまった。」
などこの作品の中には人間を強さで計るような
セリフが多く出てきましたが、
「社会で生き残っていくための強さ」を身につけると
人は苦しくなる。
大貫が今まで弱い人間の特徴だと思っていた
愛や受容の精神に自分が気づいたことで
「自分が弱くなった」と口に出す場面で、
ドクターに「それは嫌ですか?」と聞かれ、
いいえ、むしろ穏やかだと答えるのです。
本当の強さとは何か、大切なものは何か…
考えさせられた作品でした。
大人にも子供にも誰にもお薦めの映画です♪

追記

とにかくとても綺麗な映画なのですよw
さながら動くアートって感じです。
色彩の鮮やかさもですが、何気ない風景の細部、
各登場人物の衣装、メイク、CGなどなど
全てがキラキラしていて製作スタッフ全員が
優秀なアーティスト集団なのではないかと思いました。
そしてこの映画の出演者の俳優陣。
演技上手いうえにメイクで誰だか不明の人もww
エンドロールや公式サイトで「えーあの役はあの人だったのか…」と驚きました。

意地悪なじじぃ「大貫」には役所広司、
主役の少女「パコ」にはアヤカ・ウィルソン、
消防車に轢かれた消防士「滝田」に劇団ひとり、
オッサンのオカマ「木之元」に國村隼、
ヤクザの「龍門寺」役に山内圭哉、
自殺を繰り返す青年「室町」に妻夫木聡、
ふがいない大貫の甥っ子「浩一」に加瀬亮、
野心家のその妻「雅美」に小池栄子、
ゆるキャラドクター「浅野」に上川隆也、
タトゥーを入れた強面看護婦「タマ子」に土屋アンナ、
謎の男「堀米」に阿部サダヲ、
その他「え?」と思うような方も出演してますw

主題歌を歌ってる木村カエラちゃんもちょこっと出てます♪


2011年02月08日 | コメント(0) | MOVIE | 読み終わった |


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