以前、まだ「BS週刊ブックレビュー」という番組があったとき、
中井ゆりが司会で、この作品の作者、朝井リョウがゲストに来ていた。
まだこの作品が受賞して間もないころだと思う。
なんと爽やかな好青年。就活苦労しなさそう、という印象だった。
若手作家は思春期の暗い面を引きずったようなひと(女性が中心だが)が多い気がするので、逆に新鮮だった。
はじめの方の章は、「私高校時代、なんの浮いた話もなかったし、部活もほとんど帰宅部だったし、気持ち分からんし、名前ごっちゃになるし…」と思っていたが、
ブラスバンド部の部長の目立たない女子、の章から、ぐぐぐっと、作品が立ち上がってきた。
その後は、泣ける章もあるし、マジでわかってんなーと思うところもたくさん。
自分の中の「中二病」成分が、うんうんとうなずかせる一作。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
どぽっぷ
- 感想投稿日 : 2013年5月6日
- 読了日 : 2013年5月6日
- 本棚登録日 : 2013年5月6日
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