桐島、部活やめるってよ (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社 (2012年4月20日発売)
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本棚登録 : 595
感想 : 68

以前、まだ「BS週刊ブックレビュー」という番組があったとき、
中井ゆりが司会で、この作品の作者、朝井リョウがゲストに来ていた。
まだこの作品が受賞して間もないころだと思う。

なんと爽やかな好青年。就活苦労しなさそう、という印象だった。
若手作家は思春期の暗い面を引きずったようなひと(女性が中心だが)が多い気がするので、逆に新鮮だった。
はじめの方の章は、「私高校時代、なんの浮いた話もなかったし、部活もほとんど帰宅部だったし、気持ち分からんし、名前ごっちゃになるし…」と思っていたが、
ブラスバンド部の部長の目立たない女子、の章から、ぐぐぐっと、作品が立ち上がってきた。
その後は、泣ける章もあるし、マジでわかってんなーと思うところもたくさん。

自分の中の「中二病」成分が、うんうんとうなずかせる一作。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: どぽっぷ
感想投稿日 : 2013年5月6日
読了日 : 2013年5月6日
本棚登録日 : 2013年5月6日

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