群像 2013年 05月号 [雑誌]

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感想 : 4
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本谷有希子の「自分を好きになる方法」を読む。
嵐のピクニックが大江健三郎賞と聞いて、「えええっ」って思った。
別に大江健三郎に偏見はないんだけど、本谷作品と結びつかないから。
嵐のピクニックも、なんともレビューを書きにくい読後感で。。

で、こっちは、ある1人の女性リンデの一生におけるエピソードが、時間軸を行きつ戻りつしながら語られる。いつものメンヘラ系女子ではなくて、ちょっとだけずれた主人公。個人的には28歳のリンデのエピソードがいちばん良かった。この人の描く「不機嫌になる彼」像が、身につまされてリアルだったから。

でも、全体的にはこういう構成だと、どうしても一人の個人像が統合されにくくて、いつもの疾走感のある演劇向きの話を読んでみたいと思ったり。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2013年4月26日
読了日 : 2013年4月26日
本棚登録日 : 2013年4月15日

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