本谷有希子の「自分を好きになる方法」を読む。
嵐のピクニックが大江健三郎賞と聞いて、「えええっ」って思った。
別に大江健三郎に偏見はないんだけど、本谷作品と結びつかないから。
嵐のピクニックも、なんともレビューを書きにくい読後感で。。
で、こっちは、ある1人の女性リンデの一生におけるエピソードが、時間軸を行きつ戻りつしながら語られる。いつものメンヘラ系女子ではなくて、ちょっとだけずれた主人公。個人的には28歳のリンデのエピソードがいちばん良かった。この人の描く「不機嫌になる彼」像が、身につまされてリアルだったから。
でも、全体的にはこういう構成だと、どうしても一人の個人像が統合されにくくて、いつもの疾走感のある演劇向きの話を読んでみたいと思ったり。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2013年4月26日
- 読了日 : 2013年4月26日
- 本棚登録日 : 2013年4月15日
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